忙しい生活の中で僕は蝶をつくる
忙しい。あまりに忙しい。
前の投稿を見返してみると7/29(月)だったので、1週間も書けなかったことになる。
いまも作業がたんまり溜まっていて、あまりにも落ち着かないので、逆になんかもうええわって感じでこの文章を書いている。
この一週間書けなかったのは、まだ文章初心者のくせに、抜け抜けと「良い文章を書きたい」などという意気込みを持ってしまったからだ。意気込みだけ1丁前で、生意気だ。これでは起業したいんです!とか言ってるくせに、特に会社辞めたりしない20代前半の若造と一緒である。初心に戻って気軽にやろう。
非常につまらないとは思うのだが、この一週間のことについて振り返って書いてみよう。
と思って、スケジュール表を見返してみたのだが、平日は特に予定が埋まっていたわけではなく、お願いされた作業を着々とこなしていたらしい。ありゃ〜、こりゃ書くことないわ……。
ただ、週末は武蔵美のスクーリングだったのでそれについて書く。
今回は、武蔵美名物と言われる「蝶課題」に挑戦した。
自分で自由にテーマを決めて、そのテーマに関連する姿・形・生態系を持った新種の蝶を3匹表現するという課題。なんか書いてみるとよくわからないのだが、これが美大の授業なのである。
1日目にアイデアが出てこなさすぎて、マジで泣きそうになった。なんかみんな進んでいるっぽいし、一人心の中でやっべええってなっていた。そして、過去の参考作品を見てみると、クオリティやばすぎるし、僕が思いつくようなことはすでに誰かがやっている。Oh my god……一体どうすればいいんだ〜っと頭がアツアツになって、結局何も思いつかず、初日が終わってしまった。
家に帰ってから、せっかく自分で金払っているんだから、本気で取り組まねば!と思って、何案も出してみるが、結局いいアイデアが出てこない。
2日目、思いついた中でまだましなアイデアを先生に相談し、まあこれでいってみるかというものが決まった。凡庸なテーマな気がして、なんかな〜と思いつつ。
でも、自分の中の気持ちが「よし、凡庸なテーマだけど、こうなったら徹底的に悪趣味に表現したろ」というふうに気持ちが固まってからは、楽しく作れた。なんかみんな良さそうなの作ってそうだし、過去の作品はすごいし、まあ綺麗でかっこいいものを作るのは諦めて、最高に気もち悪い蝶を作ったらあ、うおお!!という気持ちになったのだ。
さっそく、血や唇や生足の写真を持ってきて、イラレの中でコラージュしてみる。ひゃっはー、これはキモいぜ、と一人ブチ上がる。
作りながら、綺麗なものを作るのは仕事でさんざんやってるんだから、悪趣味なもの作ることにして本当に良かったと思った。こんなのは自分の作品でしかできないぞ。ここまで、ノリノリで何かを作るのは久しぶりな気がして楽しかった。
講評の時間になったが、絶対に自分は選ばれないだろうという確信があった。どうせ綺麗なものが人気だろ。勝手にやってろい。票が入らなくても、この中で一番悪趣味で最高なのはわしだぜ!という気持ちだった。
しかし、案外、票が入っていたようで、ほうほう、美大にくる輩はセンスありますな、ふむふむ、よろしいよろしい、という気持ちになった。(帰って、奥さんにそういう気持ちになったんよな、って言ったら、ちょっと笑われた……w)
まあ、とにかく、2日間、本気で課題に向き合ったおかげで、もっと自由にアイデアを考えられるようになった気がするし、作りたいものをきちんと表現するための力もかなり上がった気がする。
さすが美大の授業だなということを、ピクトグラムの授業より強く感じられた2日間だった。
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