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やりたいことをカタチにするまで
ある日のKacotamの活動中。
小学生の子から「勉強終わったから絵描いていい?」となり、いいよいいよ〜と言って連絡シート(その日の目標などを書く紙)の裏に一緒に絵を描いていました。
色塗りたい!となったときに、そういえば今日は私コピック持ってきてるよ!となって今度はコピックで色塗り。
「絵描くの好きって言ってたけど、色塗るのも好き?」
「うん!あのね、本当はあれやってみたいの!」
「あれ?」
「お化粧の道具でぬり絵するやつ!」
ほう……?と思ってよくよく聞くと、そういう動画があるそうです。持っていたiPadで検索してみると楽しそう……。
「いいねこれ!私もやりたい!」
「でしょ!でも、メイク道具ぬり絵に使っていい分なんておうちにないし……」
「あ〜……確かに……」
そこで、「じゃあ、ここでやれたらいいね」と提案。
「できるの?」
「Kacotamには『やりたいをカタチにするプロジェクト』というのがあってね……やりたい!って言えばなんとかなることが多いよ」
「じゃあ、『やりたい』!」
ということで、準備してみることになりました。
(やりたいをカタチにするプロジェクトについてはこちらを参照)
本当は別日程を取ったり、別の会場を用意したり……ということもあるのですが、ここのところ、コロナ禍でなかなかやりたいをカタチにできないので、ぬり絵くらいなら勉強の合間にできるかな?と考えました。
step1 メイク道具を用意しよう
家で自宅のメイク道具を漁ってみたのですが、もう使わなくなったもので残っていたのはファンデーションくらいしか見つからず。
「リップを塗るのが楽しそう!」と言っていたので、できたらリップの種類がたくさんあるといいなあ……。
ということで、Kacotam全体にもう使わなくなったお化粧道具があれば使わせてください!と呼びかけてみました。その他個人的に呼びかけをしてくれたメンバーも。
結果、とってもたくさんのメイク道具が集まりました!!!
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47982313/picture_pc_53e65d40a2135fd2ee258fc02ac4b57c.jpeg?width=1200)
(いただいたものの一部)
Step2 ぬり絵を用意しよう
というわけで、次はぬり絵が必要です。
調べるとメイクぬり絵というのがあるようでした。が、動画の中では動画主さんが自分で絵を描いていたので真似して描いてみるか〜!とお絵描き。
動画でやっていたみたいに、鬼滅のキャラクターがいい?と聞いたら「なんでもいいよ!」と言っていたので、とりあえず2パターン女の子を描いてみました。
Step3 試しに自分でやってみよう
さて、うまくできるか試してみよう!ということで、自分でやってみました。
お手伝いをしているみんな食堂の勉強会で試しにやっていると、子どもたちがわらわらとやってきて「何してるの?」「私もやる!」とのってきてくれました。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47982107/picture_pc_c2b84a3f799d4333f16b70af498437f2.jpeg?width=1200)
みんな上手でびっくりしました。そしてみんなけっこうメイク道具に詳しい。
(そのときの様子)
よし、行けるな!となりました。
Step4 やりたいをカタチにしよう
というわけで、次にその子が来てくれた日。とりあえず普段通り活動スタート。
「この前言ってたぬり絵どうなった?」
「実はできるように用意してきてるよ」
「ほんと!」
頑張って自分の学習に目処を立て実行した後、「ぬり絵やる!」ということに。
「この道具どうしたの?」
「いろんな人に声かけて集めたよ」
「すごい!本当にやりたいがカタチになるんだね!」
とお手本のような言葉を素直にいただいて照れてしまいました(笑)。
早速ぬり絵スタート。
「最初にファンデーション塗るといいと思う」
「わー、ファンデーションごとに色違う」
「本当だね」
「塗れた!次は?」
「アイメイクかな。このぬり絵、あえてまつげ描いてないから好きなようにまつげ描いてごらん」
「ギャルっぽくしたい!」
「じゃあまつげはたっぷり行こう」
などなど話しながら進めます。
「アイシャドウで髪の毛を塗ろう。いろんな色があるよ」
「毛先だけ違う色にしたい!」
「お〜上手だね」
「リップどれにしようか迷う。どうやって塗ったらいいかな?」
「このハケみたいなのにつけて塗ってみよう」
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47959763/picture_pc_5a7bbb151d491ea6ed08ea0d6dbacec6.jpeg?width=1200)
「メイク道具くれた人から聞いたんだけど、メイクの勉強する人も、本当にまずは紙にメイクして練習したりするんだって〜」
「そうなの?メイクする人になりたい!将来の夢決まった!」
などなど進めていって……完成!
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47959970/picture_pc_9078d298e5da80757f00e542829c60db.jpeg?width=1200)
「リップ難しかった!」
「うーん、というかこれは私の描いた絵が口を開けた状態なのが塗りにくかったのかもしれないね……」
「またやりたい!」
「メイク道具たくさん集まったからまだまだできるよ」
「やったーー!」
新しいぬり絵が欲しいということなので、「じゃあまた絵描くよ。どんなのがいい?」と尋ねると「ギャルとOL!」と言われました。
というわけで描いてみました。
↓ OLが何を着ているのか謎過ぎて参考にしました。
ダウンロードできるようにしてみたのでご興味ありましたら。
Step5 反省点を洗い出す
今回は私が中心になって行ったのですが、後日また活動に参加してくれて学習の合間の時間にぬり絵をやるときには、担当が変わります。
Kacotamでは毎回担当が変わるからです。
今回一緒にやってみて思った反省点としては、私は色を塗るのは一緒にできるても、メイク道具の知識が不足しているからわからないことが多かったなあということです。
今回いただいたものの中には筆などもあったのですが、「これ何に使うの?」と尋ねられても「チークに使う……のかなあ……」とちょっと自信のない返答になってしまいました(笑)。
今度はもしもメイクが好きな人が担当にあたってくれたら、ぬり絵は苦手だったとしても、これはメイクのときにはこれに使うものだよ!というお話をしてくれたら楽しいかなと思います。
もしも全然わからない人になったときには、逆にやり方を教えてあげて一緒にやってみてね、という話をしています。
毎回担当が変わるところが、Kacotamの強みでもあるかなと思っています。
コロナ禍でまだまだ気をつけなければならないことが多く、「やりたい!」ということを無限にカタチにできるかというとそういうわけにもいかないことも。
けれど、これまでいろいろやってきた積み重ねから、これは団体に呼びかければ集まるかも、私が例え絵が描けなくても、誰かに頼めばなんとかなるかな?などいろいろ考えることはできるようになりました。
子どもたちから何かをやりたい!という声がまた上がったときに、自分にできること、できないのなら団体全体でできることを探すことが、この春の私の「やりたいこと」かもしれません。