私の00smusic#35
#341 Set the Record Straight by Reef
英国グラストンベリーのバンド4作目Get Away。最も商業的な作風で、個人的には一番好きな作品だったのですが、少しセルアウト感が否めないのか、本人たちはあまり好きではない様子。名曲All I Wantもヒットしなくて、Maroon5のようにもならなかったですね。
#342 Come Get Some by Rooster
イギリスのバンド。00年代のメインストリームにおけるロックバンドの映し出し方は、より洗練されたキャラクターや、よりポップアイコン的な役割を持つ形へと変わっていった気がするけど、そんな雰囲気も持ってそうなこのバンドも、海外での活動はよく知らないけど、日本では、時の人だったアブリルの武道館公演の前座に立ってみたり、サマーソニックのメインステージにも出たりするメジャー級の努力しつつも、結局時代の波には乗れなかった。売れるって難しいんだね。
#343 Cessation by The Music
英国リーズのバンド。すでに完成形を誇っていた衝撃のデビュー作に比べると、トーンの下がった評価を得てしまった2作目だけど、アメリカ市場に打って出ていくのを目的に、すっきりビビッドでわかりやすい音像になり、それで失われた部分はあるにせよ、個人的にはそれが好きだったりする。プロデューサーのブレンダン・オブライエンも目的に見合った良い仕事をしたんじゃないかなと思う。
#344 Drama Queen by Switches
イギリスのバンドの唯一作Heart Tuned to D.E.A.D.。フランツ以降に登場したグラムロックバンドといった様相で、個人的には、フラテリズやフィーリングのデビュー作と同じくらいインパクトを持った秀作だと思っていて。伝統的なグラムロック、甘美なパワーポップに加え、クイーンやスウィートのようなコーラスワークも搭載しつつ、90年代のブリットポップもしっかり通過しているという、結構良いとこ取りの感覚の美味しさが全体を網羅している。2作目以降も聴きたかったなあ。もしアップルのCMにでも使われてたら違ってた?
#345 Gimme Chemicals by The Pink Spiders
ナッシュビルのバンドの3作目Sweet It Outから。前作ゲフィンとメジャー契約して、リック・オケイセクと一緒にやって、グラムでキャッチーなロックンロール作品がかなり優秀だったんだけど、レーベルからドロップとなり、その後次のこの作品も前と同じくらい格好良い作品の仕上がりになったものの、結局は解散への道へ。また何年かして、復活したみたいだけど。個人的にこのバンドは大好きだし、正直この音楽性なら、日本でもかなり受けても良さそうなバンドなんだけどなあ、不思議。ただバンド名がHIDEさんっぽすぎるからなのかと考えるのは、浅はかか。
#346 Stay with You by Goo Goo Dolls
98年のIrisのスマッシュヒット後も、メジャーレベルの安定した位置で活動して、前作からは4年ぶり、本作8作目となるLet Love Inから。より親しみやすく、洗練されたアメリカンロックとその歌謡、横綱相撲で寄り切る感じがまた心地好い安定感を生んでますが、依然日本での人気はいまいち上がらないという不思議がずっと続いてる感じ。例えが安易だけど、ボン・ジョヴィとかみたいにはならないんですよね。多分彼らを伝える土壌があまりないからなんだと思いますが。もったいない。
#347 Right between the Eyes by Garbage
紅一点のシャーリー・マンソンやニルヴァーナ等のプロデュースで知られるブッチ・ヴィグらが在籍しているバンドの4作目Bleed Like Me。ミリオンセラーの最初の2作品の方が、音楽性や話題性が先行していて、注目を浴びてはいたんだけど、自分が聴いたのはその次の2作だったので、こっちの印象の方が強い。このアルバムは、持ち前のシャーリーのカリスマ性で引っ張るストレートなギターロックアルバムで、解散論もある中で、自ら勢いをつけにいったと思われる作品。素直に格好良いし、過小評価されてると思う。
#348 Beautiful Day by U2
やっぱり一通り名の知れたロックバンドの作品は、一度はどれか聴いてみたいもので、最初Warを聴いて。あんまよくわかんなかったんですよね。当時はZooropaやPOPのトンがったダンスビート時代だったので、そこに関心が向くわけでもなく、ずっと距離の空いた時間が長くあって。そこで気付けば、原点回帰だと叫ばれているこの作品が出てくるんですけど、言い方悪いけど、普通に聴けそうな感じに戻ってくれたというか。個人的に過去のトラウマ回避の安心な大人のロックアルバムという印象。
#349 60 Miles an Hour by New Order
8年ぶり7作目のマンチェスターバンドの作品Get Ready。当時はコステロのジャケみたいでオシャレだし、一応有名ロックバンドみたいだくらいしか知らなくて、当然80年代の彼らも知らないし、ジョイ・ディヴィジョンからの流れ、マッドチェスターやらハシエンダやら、文化的背景の理解もまるでなかったんですが、この作品自体がギターロック色のある作品だったせいか、すんなり聴けたし、前知識がないのが手伝ってか、そのまま飲み込めて、今でも大好きな作品。
#350 Imitation of Life by R.E.M.
彼らもチラチラ名前を聞くバンドで、実態がまるでわからなかったんですけど、都合良くベスト盤が出たとこで聴いて、こんな良い曲あるのかって知って。それで止まったまま時間は過ぎ、数年後にライブアルバムを聴いて、めちゃくちゃ格好良いじゃないか!と感動して、バックカタログを遡ることに。この曲が良い導入部になりました。
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