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私の00smusic#44
#431 The Wild Things by Ben & Jason
ベン・パーカーとジェイソン・ヘイズリーからなるロンドンのデュオの3作目Ten Songs about Youから。フォーキーで地味な印象もあるけど、澄んだ歌声と豊かなストリングスのアレンジも手伝って、全体的に情感のこもった良いシンガーソングライターアルバム。つらつら聴いてると、色んなことをとりあえず脇に置いといて、心持ち少し余裕も出来るような、音楽から得られる贅沢さも感じるかな。
#432 Sweethearts of Rodeo Drive by The Posies
解散していたシアトルのパワーポップバンドの7年ぶり6作目Every Kind of Light。出た当時は、多分復活の興奮からでしょうが、聴いた時に少し地味な印象を持ったのですが、久しぶりに聴いたら、すごく良くて、このアルバムを通さず、ずっと90年代の作品に意識が持っていかれたままなのは、正直勿体ないなと思ってしまった。アルバムの終盤飾る、ビートルズを感じさせるこの曲の構成や、メロディ、ハーモニーも良く出来ていて、アルバムのハイライトの一つだと思う。
#433 Tiny World by Chewy Marble
ワンダーミンツのメンバーだったブライアン・カッサンのバンドの2作目Bowl of Surreal。日本盤はアートワークのデザインが違って、オシャレなヨーロッパのギターポップ風ですが笑。ワンダーミンツ畑だという期待のレベルを普通にクリアしてくるクオリティはさすが。刺激的なパワーポップ曲もすごく良いし、鍵盤ベースで作ってると思われる楽曲の良さが光ってるなあという印象。
#434 Bipolar Coworker by Sparkwood
オースティンのポップロックバンドの3作目Kaleidescapismから。もうこれは、クイーン、E.L.O.、ジェリーフィッシュを好む人向けという感じで間違いない感じ。タイトル通り、万華鏡カラフルポップ。もう最高っすよね。以上。
#435 Filtered Light by The Heavy Blinkers
カナダ・ハリファックスのインディポップバンドの4作目The Night and I Are Still So Young。ブライアン・ウィルソンや映画音楽に影響を受けたような60's的なオーケストラルポップ音楽。上品で美しい。タイムスリップしたような気分になりますね。
#436 Everything That's Grey by Brent Cash
ジョージア州アセンズのシンガーソングライターのデビュー作How will I Know If I'm Awake。パールフィッシャーズで見た同じレーベルのラベリングで、これは良いかもよ?の予感は的中。60'sのサンシャインポップ全開のハーモニーとオシャレサウンドに悶絶。
#437 Lips Are Unhappy by Lucky Soul
英国のポップバンドのデビュー作The Great Unwantedから。邦題は恋はゴージャスに。まさに60年代ガールズポップリバイバル。可愛らしさとソウルフルが込み合ったカラフルポップ。また英国産というのもキモかも。
#438 Pull Shapes by The Pipettes
こちらも英国からの3人組ガールズグループデビュー作We Are The Pipettesから。題材にしてるのは、もろに60年代のガールズポップなのですが、現在にも届くようなアレンジがあって、ただのノスタルジーに落ち着かず、違和感なくノレるのがすごく良くて、正直個人的には、ギターポップの名盤として、推しても良いところ。初期には、Electric Soft Paradeもメンバーとして、絡んでいたのだとか。
#439 Looks Like Rain by The Postmarks
フロリダのインディポップバンドのデビュー作。アダムとやっていたIVYやTahiti80のアルバムプロデュースで知られるアンディ・チェイスがオーナーのレーベルからリリースされている作品で、この甘くアンニュイな歌声のチェンバーポップに、直ちにフランス?と思わずにいられないところ、マイアミのグループという驚きと新鮮な発見に遭遇した気分。失礼ながら、こんな声の人、アメリカにいるのね。
※Spotifyに曲がなかったので、プレイリストには代わりにMy Lucky Charmが載っています。
#440 On the Radio by The Concretes
スウェーデン・ストックホルムのポップバンドのセカンドアルバムIn Colourから。プロデューサーは、ブライト・アイズのマイク・モーギス。8人組所帯なりの数の楽器が飛び交う、儚げでカラフルなポップミュージック。かつてスウェディッシュポップというワードが飛び交っていた時代もありましたが、この年代に入ってからも、部分を継承しながら、こういう良い音楽アルバムが続いていってるんだね。