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私の00smusic#41

#401 Leave Out All the Rest by Linkin Park

1作目のHybrid Theoryと2作目のMeteoraで、空前の大ヒットで知られるアメリカのバンドですが、当時はまあ、またあの流行りのニューメタルか、くらいにしか思ってなかったんですけど、その後、サマソニで彼らのライブを観る機会があって、その時にチェスターのあんな繊細な感じなのに、なぜかやたら届いてくる感じの歌声に魅せられた体験があって。世間的には、刺激的な前二作だとは思いますが、この3作目のMinutes to Midnightでの、その歌声で染みるのが個人的に好きです。

#402 Nice to Know You by Incubus

カリフォルニアのロックバンドの4作目Morning View。最初聴いた時は、自分の読解力が無さすぎたせいか、掴み所がなくて、ピンとくるまで時間がかかる感じでしたが、逆を言うと、この複数ジャンルの独特なごった煮感覚は、もう少し単純な仕組みのはずの流行りのニューメタルの型には嵌められず、とてもユニークな存在であったなあと。よくよく付き合っていくと、結構スルメで、随所に飛び出すメロディや変わったリズムも、次第に自分の中でフックとして組み上がっていく感じがありました。まだ慣れなかった頃のレッチリとか思い出すかも。

#403 Cochise by Audioslave

Soundgardenのリードシンガー、クリス・コーネル+Rage Against The Machineの3人で形成するスーパーグループのデビュー作から。個人的にレイジは全く通ってないんですけど、自分なりのイメージはあって、そこからすると、このゼップ色の高い音楽性には、当時随分ビックリした記憶があります。しかも、それに触発されたかのような、ここでのクリス・コーネルのパフォーマンスがめちゃくちゃ格好良い。やっぱこの世代のビッグミュージシャンたちのイカつい馬力のまま、温故知新の形で表明していくと、とんでもないものになるなあと実感した瞬間でもありました。

#404 Never too Late by The Answer

北アイルランドのバンドのデビュー作Rise。懐かしい。レスポールとハードロックという、昔からのギターロックの伝統を純正培養して出てきた感以外何者でもない潔さが、俺たちにはこれしかねえ!っていう感じが、聴く方もそもそもこんなのが好物なら、あーこれこれって盛り上がる感じで良いですよね。裏切りがない。

#405 I Believe in a Thing Called Love by The Darkness

英国のグラムメタルバンドのデビュー作Permission to Land。まあ、突然こういうノスタルジー全開のロックバンドが、どういう風に一気に売れてきたのか、その国の外側にいた人間としては、唐突すぎて、正直謎すぎました。単純に世間への見せ方が上手かったのか、潜在的に存在する、こういうのを好むロックファン層がいきなりたくさん溢れ出てきたのか。そもそもクイーンを生んだ国だからなのか。母数の大きいアメリカでなくて、イギリス本国で150万とか売ったのは、なかなか衝撃です。

#406 Jocker and the Thief by Wolfmother

オーストラリア・シドニーのトリオバンドのデビュー作で、狼牙生誕というエアロスミスを彷彿させる邦題が付いてました。本国は元より、世界的にも150万枚を売る盛り上がりを見せました。かつての60、70年代に登場したハードロックバンドがここで生還したような、と同時にホワイトストライプスなどのガレージロックリバイバルの活躍の波にも乗ったという感じ。ノスタルジックで、ここで何か新しいものを生んでる感覚はないけど、単純に聴いてて楽しく、それが普通に新たに売れてて、ギターロックンロールにはまだ全然良い時代だったなあと。

#407 Pay to Join by Little Barrie

イギリス・ノッティンガムのバンドの2作目Stand Your Groundから。極力シンプルなヴィンテージバンドサウンドで、ロックに限らず、音楽ジャンルの垣根を越え、ソウルフルで旨味だけを抽出したようなセンスの良さ。売れるような派手さはないけど、こういうのがきちんと当時日本盤で出ていたのがまた良かったです。この作品の次から、イエスのスティーブ・ハウの息子さんがドラムで、亡くなるまでの10年ほど、バンドに在籍していました。

#408 Elephants by Them Crooked Vultures

ジョシュ・オム、ジョン・ポール・ジョーンズ、デイブ・グロールで結成されたスーパーグループ。ゼップぽく、ストーナーぽく、オルタナぽく、三者三様を足し算したような感覚には陥るものの、そんなことはどうでも良くて、デイブがドラム叩いてて、バンドの中にジョン・ポール・ジョーンズがいる奇跡、QOTSAの中心人物がフロントに立ってるわけで、それだけで期待できるバンドのグルーヴと、いにしえのロックバンドの雰囲気が味わえる。けど、アルバムとしては、一時間以上あるんで、ちょっと長いかな。2作目の話はなくなったのかな?

#409 No One Knows by Queens of the Stone Age

カリフォルニアのデザートロックシーンを畑に、シアトルで結成されたロックバンドの3作目Songs for the Deaf。前作のR指定といい、今回のタイトルといい、どんな尖ったバンドなんだろうと思って、当時聴き始めたけど、ファズ色の強いストーナーロックの側面を持ちながら、思いがけず結構キャッチーで、キレのあるハードロック作品だった。ドラムはデイブ・グロールが叩いていて、それもキレの良さに繋がってるのかもしれない。アルバムは、ラジオステーションにチューニングをしながら、カリフォルニアの砂漠をドライブしているような、何となくの設定を形にしています。

#410 The Hand That Feeds by Nine Inch Nails

アメリカのインダストリアルロックバンドの4作目With Teeth。この時のライブをサマソニのマリンスタジアムで観てるんですよね。ステージに立つトレント・レズナーは、アルコールやドラッグから抜け出すためか、すごくマッチョになってて、イメージをかなり変えましたよね。音楽の方も、もっと実験的な音作りのイメージを持ってて、かなり構えて聴きにいった感じなんですけど、初めて聴く6年ぶりの新譜、思いの外、歌ってるという。


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