私の00smusic#34
#331 T.I.M. by Galactic Cowboys
テキサスのメタルバンドの6作目Let It Go。これは解散を控えた消化試合みたいなアルバムなので、完全に開き直った趣味性の高い内容。この曲は、どうやら好きだと公言しているワイルドハーツをモチーフに、自分たちベースで曲を作ってやってみた的な仕上げで面白い。意識的に縦ノリ横ノリで強く振って、グルーヴやフックを付けてみたり、ゴリゴリのメタルリフを前に出してキープしてみたり、ワイハーあるあるをやってくれる。
#332 Dead Girl Superstar by Rob Zombie
悪魔に魂を売ったサンタクロースのようなルックスのロブ・ゾンビは、80年代、ニューヨークでWhite Zombieを結成。メジャーでのミリオン作を含む4作品を残し解散。ソロデビュー作があっという間にバンド時代をも超える300万枚のセールスに達し、マリリン・マンソンに並ぶアイコン的存在になった。また映画の監督・脚本を数作手掛けていて、興行ランキングの上位にくるスマッシュヒットになった作品があり、音楽とホラー映画が強く結び付いているイメージのミュージシャン。
#333 Rise by The Cult
英国のロックバンドの7作目Beyond Good and Evil。80年代からゴシックロックバンドのイメージで活躍していたバンドですが、当時はそんなこと全然知らなくて、お店の試聴機で出会い頭に聴いて、ナニコレめっちゃ格好良い!って思って、即買いしたアルバムで。聴いた感触だけで、サバスやストーナーロック色のバンドだと思ってて。しかも純粋にこんな傑作のハードロック作品、Burrn!にも載らないとか意味わかんないなあ、なんて思ったりもしてたんですけど、色々棲み分けが難しいですかねえ。
#334 Crazy Bitch by Buckcherry
真面目にギターロックンロールな2作目を作成したTime Bombは、めっちゃ良作だと思うんですけど、商業的には上手く行かず、やっぱりこの曲みたいに、もっと派手に理屈じゃないとこの、ヒップな動きのある方が受けが良いんだなと思いました。この曲が収録されている3作目のアルバム15も押し上げられる形で、ゴールドディスクになりました。
#335 Free Your Mind by American Pearl
活動歴5年で唯一の作品。ロスのサンセット大通りのタトゥーショップから出てきました感がいかにもなんだけど、後にここのギタリストがBuckcherryのキース・ネルソンの後釜に就いたのも、いかにもらしい話である。
#336 Please Kill Me by American Heartbreak
サンフランシスコのパンキッシュなグラムロックンロールバンド。少々危なっかしい演奏力はともかく、こんな終始わかりやすくノリの良いギターバンドが最高のメシウマな人間には、とても満足。
※Spotifyにはなかったので、プレイリストには載っていません。
#337 Piece of Ass by Nashville Pussy
米南部ジョージア州アトランタのバンド。バンド名がテッド・ニュージェントから来てるらしいのが、いかにもなんだけど、なりふり構わず振り切ってやり続けると、硬派になれるという典型かもしれない。
#338 Take It Off by The Donnas
カリフォルニアのガールズバンドの5作目にして、メジャーデビュー作Spend the Night。元は全員ドナを名乗っていたガレージロックバンドだったようで、それがかつてのランナウェイズのようなロックンロールバンドに成長したような。
#339 Everybody Ready!? by Backyard Babies
スウェーデンのロックバンドの4作目Stockholm Syndrome。この辺りになると、パンキッシュで圧の高いギターサウンドが、幾分引き算されて、洗練された感触に変化していきましたかね。
#340 No Song Unheard by The Hellacopters
スウェーデンのガレージロックバンドの4作目High Visibility。初期の爆音ロックンロールからどんどん引いていく作業が進んでいったとこで、この曲を聴いた時のヤラレタ感は凄かった。バンドのイメージを良い意味で変わってしまった。