私の00smusic#43
#421 Never There by The Szuters
マイク・ズーター率いるロックバンドの3作目Not Quite at the Budokan。この後に、Magna-Fiと名前を変えて活動するも解散して、現在はマイクのソロプロジェクトとして、この名が使われている。このチープ・トリックのライブ作品をもじったタイトルの作品は、分厚いパワーポップにより特化した流れを作った。途中のカバー楽曲ナックのGood Girl Don'tで、ナックって、My Sharonaだけじゃなかったわ、とここで気づいた後追いパワーポップファンは多かったはず。実際僕は、これでナックのアルバムを買いました。
※Spotifyにはなかったので、プレイリストには入ってません。
#422 Rock Star by Eveclear
オレゴン州ポートランドのバンドの4作目Learning How to Smile、5作目Good Time for Bad Attitudeの2作まとめてのタイトル作Songs from an American Movie。作風的には、前者はポップサイド、後者はロックサイドと振り分けられてる感じなのですが、この曲に関しては、なぜかその両方に収録されている。このタイミングくらいで、彼らの作品に出会って聴いていたので、この2作にはリアルタイム的に思い入れがあります。特に後者はハードで格好良いので好きです。
#423 If You Were Here by The Unlovables
ニューヨークのポップパンクバンドの2作あるフルレングスアルバムのうちの1つCrush, Boyfriend, Heartbreak。甘酸っぱくキャッチーで、盛り上がるノリの良さもさることながら、エッジの利いたガレージ感覚も格好良い。
#424 Television by The Reunion Show
ニューヨーク州ロングアイランドのバンドの唯一作Kill Your Television。Taking Back Sundayの後押しもあり、レーベル契約、ツアー同行と活動をしていたけど、メンバー編成が上手く行かずに、すぐ解散してしまった。アルバムには、そこそこに良いギターロック曲が並んでたけど、結局冒頭曲のこの曲が、完全無欠のパワーポップ曲すぎて、この曲の印象しか残ってないのも、良いんだか悪いんだか。
#425 Lights Are on but No One's Home by The Churchills
ニューヨークのパワーポップバンドの3作目Big Ideas。前作でユニバーサルからメジャーデビューして、それはあんまり売れなかったようでしたが、本作はポウジーズやFOW好きならという謳い文句と日本盤なら20曲入ってますという仕様につられて買うという。実際は、そうか?FOWか?とは思いましたが、しっかりしたメロディを持つ良い楽曲揃いで、作りとしても重厚かつプロフェッショナルな作りの、何ならもっと話題になって欲しかった佳作アルバム。もう少しトーンが明るく、跳ねてる感じだと嬉しかったですが。
#426 I Want Burns by Reeve Oliver
サンディエゴのバンドのセカンドTouchtone Inferno!!から。地元からの評価も上々、イエローカードらとツアーも回って、メジャーとの契約にこぎ着け、レコーディングするも、レーベル同士の合併後に話が破談になり、セルフリリースになってしまったこの作品。ウィーザー譲りのパワーポップとエモロックを行き来する充実した作品だったと思う。けれど、その評価を広げて、拡販出来なかったことが残念でしたね。
#427 Helicopter Fight Song by Helicopter Helicopter
ボストンで結成されたバンドの4作目Wild Dogs with X-Ray Eyes、ということくらいしか、検索にかけてもわからないんですが笑。たまに国内盤が出ていない作品で、ああ、こういうの好きな日本の音楽ファンは普通にいるのになあと思うことがあります。90年代の甘く愛おしい部分が盛り込まれたパワーポップ作品。
#428 So Much to Tell You by Cliff Hillis
バルチモアのパワーポップバンドStarbellyのメンバーだったクリフ・ヒリスのソロ2作目Better Living Through Compressionから。ソロ転向後も、こうした高いクオリティのギターポップ作品を作ることが出来るっていうのは、もう自分で何をやりたくて、何をしたら、こう出来るっていうのが、元から全部わかっている人ってことなんでしょうね。そんな気がします。
#429 The Floating Space Boy by Half Foot Outside
華やかなジャケットが目を引いたので手に入れたけど、一応スペインの国民的ギターロックバンドという触れ込みで、日本初上陸した6作目にして、最後のアルバムになってしまった作品。TFCやポウジーズというワードも踊ってたけど、聴いた感じは、初期のTFCやダイナソーJr.みたいなギターの感触が残った感じだったなあ。
#430 Last Man on the Moon by SR-71
メリーランド州バルチモアのバンドのデビュー作Now See You Insideから。このアルバムしか成功出来なかったこともあり、どうしてもそのリード曲Right Nowが目立ち、またBowling for Soupの大ヒットシングル1985のソングライターとしての話題が先行しがちですかね。このアルバム自体、ポップパンクというより、歌もののパワーポップ作品として、よく出来た作品でした。メジャードロップ後は低迷が著しく、それでも日本のレーベルのみのリリース作品があったりして、日本のリスナーだけは寄り添っていたイメージも。