創作第三作目ザリガニラーメン イタリア風
第三作目は阿寒湖から取り寄せたウチダザリガニを30匹ほど使いイタリア風に仕上げたザリガニラーメンです。
完成したラーメンはなかなかインパクトのある見た目になりました。
味はというと、濃厚なエビの風味にマッチしたイタリア風のスープによく絡む麺と最高の組み合わせでした。
では、調理手順をどうぞ。
STEP0 ウチダザリガニとは?
ウチダザリガニは聞きなれない名前だと思います。
まずその姿から。
ちょっとがっしり目のザリガニといった感じです。
ウチダザリガニはアメリカ原産の外来種であり、1926年当時の農林省水産局がウチダザリガニを食用目的で輸入したのが始まりで、その後日本で繁殖しました。
食用ということ持ち込まれたその味には定評があり、ホテルや有名レストランなどでも取り扱われているようです。
全国各地で繁殖していますが、北海道阿寒湖産のものは厳しい寒さに適応し身は大きく、詰まっているということです。
今回は阿寒湖漁業協同組合様から1kgのウチダザリガニを取り寄せて調理しました。
STEP1 下処理
茹でて冷凍されて届いたウチダザリガニ達を、日のよく当たる場所で解凍します。
よく見るとつぶらな瞳でかわいい顔をしています。
地道にハンマーで殻を砕き、身(胴体、ハサミ)と殻に分けていきます。
STEP2 スープ作り(ビスク風)
今回はこのスープ作りがメインでした。
スープはビスクの要領で濃厚なスープを作りました。
ビスクは簡単に言うと甲殻類を用いたクリームベースのフランスのスープです。
イタリア風に仕上げるのにフレンチの調理法で仕上げてしまう寛容さがFR0M SCRATCH流 :)
今回はザリガニを使ったビスク風スープと、トマトのスープの二種類のスープを使って合わせスープを作りました。
まずはトマトスープです。生トマトを切って圧力鍋で煮ていきます。
トマトの水分が本当にたっぷりで、一切水を入れることなくスープが完成しました。
次にビスク風スープです。
まず殻を油で揚げるようにして、香ばしさを引き出していきます。
甲殻類独特の食欲をそそる香りがたってきます。
その後鍋でぐつぐつと煮て、そのスープを殻ごとミキサーで撹拌します。
そして、濾す。
(ザリ)カニ味噌も殻のうま味もすべてが溶け込んだ濃厚ビスク風スープの出来上がりです!
このスープをトマトスープの酸味と組み合わせて、生クリーム等で調整していき最終的なスープの完成です。
STEP3 製麺
今回は前回の反省を活かし、しっかりと長さのある麺を切ることが出来ました。
STEP4 完成
最後に粉チーズとパセリとトマトをトッピングし、イタリア風に仕上げました!
スープは濃厚なウチダザリガニの味と、さっぱりとしたトマトの酸味と、それらを取りまとめつつコクを与えてくれる生クリームの絶妙な深みのある味でした。
ウチダザリガニの身の味は、爪の部分はカニ、身の部分はエビの味がし、一度に二度楽しめるお得な味でした。
また身は甘く、味噌は臭みの無い濃厚さで美味でした。
ごちそうさまでした!