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高島をまだまだ面白がる

遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
詳しくはこちらのホームページから。

昨年末から今年にかけて、高島市で開催された「未来のジャム」が帰ってきました。


ゲストスピーカーを招いて、刺激的なお話をもらい、会場に集まった参加者が3〜4人くらいで話し合うイベントです。
こうした場の約束事である「相手を受け入れる」「否定しない」「肩書きを下ろして一人の人間として参加する」といったことが全員で共有されています。

今年の初回も昨年に引き続き、福島県いわき市のローカルアクティビストの小松理虔さん。
昨年は「高島を面白がる」というタイトルでしたが、今年は「高島をまだまだ面白がる」
面白がるための仕掛けも準備してお越しになられました。

昨年は理虔さんの活動の紹介からスタートしましたが、今年はいきなりワークショップからスタート。
高島で「出来事」を作ろう、というワークショップでした。
ここで言う「出来事」とは日常に埋没しそうなものを、他社が関われる「プロジェクト」にすること。

まずは自分の中にある関心事を出していきます。
好き、楽しい、関心があるなどのポジティブなネタから、モヤモヤする、困難、障害、辛いといったネガティブなネタなど、何でも出します。

次に、その関心事に関する集まりを「会」「会議」ととりあえず名付けてしまいます。
私の問題を私たちの問題に拡張することで、単なるイベントに公共性が入ってくるのです。

次にその集まりや内容に周りの人たちがビビッと来る「しかけ」を考えます。
しかけといってもそんなに大げさなものでなく、会場であるとかネタについて多くの人が共感しやすくするものです。

そして、参加者が程よく増える発信。
発信することで、傍目にちゃんとしてる感が出てきます。

そして、一番強調されたのが「まずやること」
やってから考えて、修正して、後から正式なものとしてリリースするのです。
そのために立ち上げ時は(仮)などをつけて、失敗できる空気を作っておくことを勧められ、ハードルを低く低くするのがコツとのことです。

このステップを踏まえて付箋を使って作業していきます。
「自分の中にあるもの」「高島といえば」「未来のジャムといえば(未来のジャムが生み出す未来)」の三種類を出して、後ほどそれぞれが書かれた付箋を一枚ずつ手にして何か出来事を考えていきます。

出てきたものの中では高島で若者が定着しないのはお金が稼げないから、だからお金の話をする、でも嫌らしく聞こえないように高島の星空の下で喋る、といったもの。
他には、高島の自然を感じるランニングやウォーキングをしながら、自分の内面を話す機会を作る、などなどいっぱい出てきました。

いろいろ出てきますが、必ず「自分の中にあるもの」が入ることで、発表する出来事に自分が入ってきます。
自分事の発信だから生まれる熱量があります。
そこに上手く周りの人を絡めていく。

こうしたまちづくりっぽい話をすると、街の問題点とか高邁な理想とか優秀なリーダーを求める雰囲気が出てきて、どこかで辟易とするのですが、未来のジャムは最後まで全員が肩書を外して一人の人間として語り合っています。
その語り合う姿をジャズの即興のセッションになぞらえて「ジャムジャム」と呼んでいます。

この空間の中だけで生まれてくるものに刺激を受けて、みんな自分のポジションに帰っていく。
帰っていった先で何か始めてみようと思った時に、高い理想だとあっという間にくじけてしまいます。
今回、理虔さんが、ハードルを下げてとにかく始めてみよう、という言葉を私たちにくれました。

私の手元から(仮)の出来事を何かスタートさせてみようと思います。

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