トンカツをいつでも食えるようになる
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昨日の晩ご飯はトンカツでした。
我が家のトンカツは、だいたい私が作るのですが、長年の試行錯誤でやっと平均的なレベルくらいまで出来るようになりました。
子どもが小さいうちは、下味の塩コショウでも刺激が強すぎたため、大人用と子ども用に作り分けたりしました。
脂身や筋のカットをどこまでするかも最初の頃はいい加減で、カツが大きく湾曲したりしました。
衣のつけ方が適当で、揚げると衣が剥がれることもしばしばでした。
衣を一時はバッター液に変えてみたりもしましたが、やはり小麦粉・卵・パン粉でやった方が美味しく、やり方を何度も変えています。
揚げたあとの味付けも悩みどころで、子ども達も今はトンカツソースやウスターソースを使ってくれますが、以前はソース類があまり好きでなかったので、タマネギと卵を使ってカツとじを作ったりもしました。
カツ一つとっても中々奥が深いものです。
カツを作ろうとネットでトンカツを検索していると、よく出てくるのは、漫画「美味しんぼ」で神回とも言われる「トンカツ慕情」です。
この中のトンカツ屋の店主の語る
いいかい、学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。
それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。
は、パロディ・オマージュされ、色々なバージョンが飛び交っています。
twitterでもしばしば、この構文で祭り状態になっています。
こうして書いていると思い出されるのが、15年ほど前の京都の串カツ屋です。
一人で飲んでいると、隣に外国人観光客が来ました。
店員との会話を聞いていると、どうも天ぷらが食べたかったようですが、置いていないので、とりあえず何か注文しようとして、こちらの皿をのぞき込んできました。
私もソコソコ酔っていたので、たどたどしく串カツを説明しようとしました。
「じすいず かつ(うーんと)かつれつ かっとれっと」
「ぽーく びーふ ふぃっしゅ あんど べじたぶる すてぃっくいん。あんど ふらい。」
「かつ だいぶいん そーす。おんりーわんたいむ。のーせかんど。」
身振り手振りで喋ったので、雰囲気だけ伝わり、とりあえず食べてもらうと満足そうな顔をしていました。
旅の小さな想い出くらいになっていると、嬉しいですね。
ウチの子どもたちは大きくなってからトンカツを食べる時にどんなことを思うでしょうか。
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