多重債務者が1級FPになるまでの記録8(最終回)
ファイナンシルプランナーとしての活動
1級FPを取ったその年、私は一般社団法人を立ち上げた。
金融教育を推進する法人である。
社内のマネーセミナーはどんどんと回数が増え、月に3回くらい開催するようになっていた。同時に、社外の関係者も参加できるようにし、社内セミナーという枠を大きく超えていた。
そこで、社内に限らず、地域社会のマネーリテラシーを向上させることを目的として、法人を立ち上げることとした。
現在、会社に勤務しながら、一般社団法人の代表を務めている。
また、1級FPを取って以降、金融業界や同じFPの人との交流が一気に増えた。FPの資格に独占業務はないので、資格があるからといって何かできるわけではないのだが、それでも1級になると、外部からの見られ方が少し変わった実感がある。
ファイナンシャルプランナーとして、お金の相談を受ける機会も増えた。セミナーに自分も登壇しながら、相談事がある人には、無料で相談に応じている。相談に応じるには「聞く力」も必要だと思い、産業カウンセラーの資格も取って、より信頼してもらえるような自己研鑽も続けている。
正しいお金の知識は人生を豊かにする
いま、私は1級ファイナンシャルプランニング技能士として個人のお金の相談に乗りながら、金融教育を行う一般社団法人の代表も務めている。
ここまで読んでいただいていればお分かりになると思うが、20代のほとんどを多重債務者として過ごした人間が、お金の専門家として活動しているのである。
間違ったお金の知識、使い方のままだったら、今では自己破産なりしているか、他人に迷惑をかけているか、友人のように犯罪を犯しているかのいずれかだったであろう。正しいお金の知識が、私の人生を豊かにしてくれた。
借金返済のサポート
私は、自分のように借金で悩んでいる人をサポートしたいと思う。自分が借金をしている当時、一番つらかったのは、誰にも言えないことだったと思う。
「誰かに助けてもらいたい。誰か助けてくれないかな・・・」
それをずっと心の奥で望んでいた。
だから、そういった人に手を差し伸べてあげたい。身近な人には言えなくても、私のような人間になら言えるかもしれない。私は弁護士でも司法書士でもないので、自己破産や任意整理といった法的な借金解決方法は提供できないけれど、それでも自分の経験からサポートすることはできる。
私が多重債務から抜け出せた理由は、
「人に相談したこと」と「環境の変化」
この2つだと思っている。
まずは相談すること、そして環境を変えること。
借金で悩んでいる人は、そこから一歩を踏み出してもらいたい。
私はその一歩を踏み出そうとする人のサポートをしたいと心から思っている。28歳のあの日、私を助けてくれた営業のお兄ちゃんのように、今度は私が、誰かを助ける番。そう思って日々活動している。
穏やかな日々を取り戻す
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後に、いま借金で悩んでいる人へ。
「人に相談すること」「環境を変えること」
この2つで、私と同じように、解決へのきっかけが掴めるかもしれません。
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「普通の暮らし」や「豊かな人生」を取り戻す。心穏やかに日々を過ごす。
仕事して、好きなものを食べて、好きなことをして、あたたかい布団で寝て、また新しい1日がやってくる。そんな平和な日々に戻りたくはないですか?
そのきっかけをぜひ掴んでください。
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