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能動経済 陽キャ哲学が名前を変えない方がいい5つの理由
2022年の暮れに起きた宮台真司刺傷事件をきっかけにYouTube上で知り合った「陽キャ哲学普及協会」が、1週間ほど前に行われたまとも書房ホモネーモ氏との対談で、陽キャ哲学という名前をやめてしまった。現在は「普及それ自体普及協会」となっている。
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「アンチワーク哲学(労働撲滅論)」という新しい哲学を提唱するホモネーモ氏と旧陽キャ哲学ことぱくもと氏は二人ともnoteでの人気は高く、私も宮台真司刺傷事件をきっかけに読者になったし、その「陽キャ哲学」はこの能動経済という名前を思いつくきっかけにもなった。
3時間にも及ぶ対談は全体的にはポジティブで、労働をめぐる社会問題について、次から次へとトピックが連想的に出てきて聴き応えがある。しかしこの対談の中で両者ともお互いにお互いの「名前」に問題があるという事で意見が一致してしまったのだ。
ホモネーモ氏の名前は、ぱくもと氏が言うには名前が変わっていて検索で出やすくていいが、何をやってる人か名前から伝わってこないのが欠点だと言う。
一方で陽キャ哲学は、問題提起がキャッチーではなく、「労働撲滅」などの、一般的にも分かりやすい言葉の方がAbemaなどにも取り上げられやすい、という事だった。
最近ぱくもと氏はAbemaに出る事に意欲を燃やしており、「呼ばれるまで待って焦るべきではない」という私とは意見を異にしている。
論壇デビューを目指すなら「朝まで生テレビ」がなくなった今、Abemaを目指さないのは嘘だろうというぱくもと氏の主張も分かるし、ホモネーモ氏の指摘ももっともで、即座にその意見を取り入れる柔軟性も評価はするが、もう少し検討してほしいので、私から陽キャ哲学は変えない方がいい理由をここで5つほど挙げたいと思う。
①Abemaに呼ばれる時「YouTubeの哲学ブーム」括りとして呼ばれる可能性。
つまり、現在YouTubeには「哲学」とつくチャンネルが急激に増えている。少し前から起きていた哲学ブームがYouTubeに波及してきたことと、ラジオのように1人でくっちゃべるYouTubeコンテンツと相性がいいのだろう。1人でくっちゃべるコンテンツは作業用BGMとしても人気だ。
②名前がサブカルチック
Abemaでなくとも外部に「ネットの哲学ブーム」枠で紹介された場合、「陽キャ哲学」という名前は如何にもサブカルチックであり初めて知った人を納得させやすい。
③文章系のYouTuberとして呼ばれた場合「超陽キャ哲学」との一致
noteで人気だった両者の活動の特徴は文章が書けてYouTubeもやっているという事だろう。そして両者ともAmazon Kindle出版から自身の本を出している。このようなYouTuberは珍しいので、今後ビジネス系や同人誌界隈から注目される可能性は高い。その時に今出してる「超陽キャ哲学」と名前は一致していた方が分かりやすい。
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④宮台真司氏などの社会学者へのカウンターとしてのネット哲学界隈
そもそも私が初めてぱくもと氏から今なぜ哲学なのか?という説明を聞いた時、社会学者へのカウンターとしての哲学者の重要性を語っていた。社会学者への不満はたしかに若い世代やネット言論に燻っていると思う。それ故に宮台真司氏が刺された側面もあるだろう。社会学者へのカウンターとしてのネット哲学界隈として紹介された場合にも「陽キャ哲学」という名前はネットっぽく分かりやすい。
⑤今後一つのジャンルとして確立する「YouTuber本」の中のインテリ枠
少し前までは少なかったYouTuber本も、今は書店の棚一つ分のスペースを埋めるほどになってきた。
しかしそのYouTuber本も言論系の「インテリ枠」はまだほとんどないように思う。
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YouTubeという動画サイトをこれからは高齢の研究者や大学教授も利用するようになり、YouTubeのインテリ枠はこれから拡大するジャンルではないかと私は予想している。
その時ホモネーモ氏やぱくもと氏、私FPもとこチャンネルなんかは古参のYouTubeインテリ枠という事になってくる。こういう事を「こんな前からやっていた」という価値が出てくる。今は奇妙に見える「ホモネーモ」「陽キャ哲学」「FPもとこ」といった名前も、書店の一角を占めるYouTuber界隈の中では全く違和感はなくなるはずだ。
さてこのコラムを書きながらホモネーモ氏も名前が変わっていて驚いた。
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全く同じ理由でもう少し検討した方がいいとまとも書房久保氏にも僭越ながら進言させていただきたい。
我々の前に道はない。パイオニアたる我々は奇妙に見えるし、迷いながら進むのは宿命だ。
しかし開拓者には開拓者にしかできない苦労と達成感がある。
互いに迷いながら進もう。
読了お疲れさまでした。