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宮台真司「聖と俗」老害はきちんと軽蔑

 宮台真司「聖と俗」読了。村上龍の「誰にでもできる恋愛」の下位互換です。刺された事の総括はなされていない。他責する碇シンジと同じ事が少なくとも本書の中ではなされているだけ。「自分の事は棚に上げて」は治っていない。だから刺されるんだよ?としか言いようがない。2000円ドブに捨てた。
 村上龍を読まない人には価値がある。
 でも結論がクソ過ぎて、昔は良かったとかのノスタルジー。村上龍はノスタルジーは否定してる。
 碇シンジの他責性を非難しつつ自分が刺された事はあくまでも社会や若者のせい。
 そして「昔は良かった」。
 老害も老害。
 まだ「拡張家族を作りたい」という結論まで到達した初田龍胡や「不謹慎アート」を続ける古田更一、彼が行う「カオスフォレスト」という思想集団動画運動。YouTubeコラボライブで分断を乗り越える試みの新興YouTube論客界隈の方が建設的だ。
 くだらない老害はきちんと軽蔑しようという成田悠輔氏に賛同する。

追記: 彼の過去の社会分析や書籍、社会運動、朝生などで当時の老害を論破して新興論客として文化を前進させてきた功績は当然の共通認識であるが、そこも分かっていない若者も多いという指摘を受けたので追記しておく。