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花粉症に屈した2024年2月に出会った本

花粉症がつらい。とんでもなくつらい。

ここ数年で一番つらい。

常日頃、原因不明のじんましん緩和のため、アレルギー薬のお世話になっている私。私にとって花粉症もその延長でしかなく、毎年「そろそろ花粉の季節か?薬で症状抑えてるから痛くもかゆくもないわ」と余裕をぶっこいていた。

そのはずなのだが、とてもかゆい。

かゆくて目をこするから、目の周りがひりひりと痛い。結果、痛くもかゆくもなっている。どういうことだ。

薬が効かず、目は赤く充血する。白くてふわもこしたウサギのような、かわいいお目々になれば救いはあるのに、鏡の向こうに光るのは妖怪のごとくギラギラしたそれである。しかも、花粉症疲れで顔は死んでいるので、全体的には目だけがぎらついているゾンビに見える。かなしい。

それにしても、花粉というものはなんだ。

小学生のときのうすい記憶を辿ると、花のおしべから作られた花粉がめしべにたどり着き、受粉して種になるんだかなんだか学んだ記憶がある。

そんなに繁殖意欲が旺盛でどうする。もう少しつつましやかに生きたらどうだ、特に杉花粉よ。君たちは既にたくさん植わっており、元気にすくすくと育っているではないか。

何の話だ、本の話である(花粉症の話では?)。


2024年2月に出会ったマンガ

放課後ひみつクラブ 4巻

先日、YouTube Musicをランダムで聴いてたら、いきなり「放課後ひみつクラブ」とつぶやく麗しいお声が聞こえた。「ほほう、とうとう曲までリリースしたか」と思ったら、上田麗奈さんが歌う特別PVがYouTube経由で流れてきただけだった。動画も聴けるのね、YouTube Music。でも、歌を出すならそれはそれでよくてよ、放課後ひみつクラブ。

何度でも見たい公式PV

主人公の猫田くんがようやく表紙の4巻。やったね!

そして、ノータイム一発ギャグを2度もやらされるかわいそうな主人公でもある彼。そして自分を救済するための独り言がやけにリアル。なんなんだこのマンガは(答えはない)。

魔入りました!入間くん 36巻

とうとう、私のスマホで「魔入りました」が一発変換できるようになった。えらいぞ、スマホ。日々の進化は大切だ。

入間くんの正体をめぐってやり取りする大人ふたりの会話が、すべてを語らずとも通じあう関係性をあらわしていて、とても良い。

ジーンブライド 3巻

生きづらさの描き方がほんとうにすごい。SF要素も相まって、どこに辿りつくのか予想がつかない。帯に「ジェンダー不平等×学園SF」とあるけれど、もっと色々な違和感がこめられている気がしている。

恋せよまやかし天使ども 2巻

最高にかわいい&おもしろい&センスのかたまり。主人公のふたりもかわいい&かっこいい&ギャップがたまらん。

何歳になったってトキメキは心の栄養剤。全人類読んでくれ、頼むから。読んでくれる人がひとりでも増えるなら、私は花粉症も受け入れるよ。

悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~ 4巻

悪役令嬢、貿易はじめます。「復讐する」という自分の目的にただ忠実なだけの主人公・レミリア。それがまわりまわって人々の幸福につながるのすごい。でも、その目的も、大切な人のためなんだよなぁ……。

考え方が真逆のヒロインとの対比が相変わらずすごい。ヒロインのえげつなさをこんなにも丁寧に描く作品を、このマンガ以外に私はしらない。

凪のお暇 11巻

読むのに勇気と準備がいる作品ってあるよね。私にとってはこのマンガがそれです。的確に心をえぐってくるシチュエーションにワードセンス。思考をストップすることを許さず、もう一段階踏み込んでくる感じ。

私は慎二派なので、彼には頑張ってほしい。

まとめる気のないまとめ

くたばれ、花粉症。よみがえれ、私のお目々。

よみがえれ。


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