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RevolutのCuenta Flexible

先日お話ししたMMFに関係するお話しです。 先日の記事はこちらから 2023年秋にRevolut (Revolut Bank UAB)はスペイン支店を開設し、口座番号IBANもLTから始まるリトアニアのものからESから始まるスペインのものへ移行されたことで更に身近になったRevolut。 しかし、スペイン支店が開設されたといってもRevolutのアプリ内のサービス全てがスペイン支店扱いとなったわけではありません。 例えば、普通口座内の預金は「Revolut Bank UA

    • 銀行預金かMMFか(ユーロ圏の金利)

      2019年には0%だったECB(欧州中央銀行)の主要政策金利は2022年後半より上がり続け2023年には4%を超え現在は4,5%となっています。 2024年1月の会議では少なくとも3月末まで4,5%据え置きが決定されています。 Key ECB interest rates  https://www.ecb.europa.eu/stats/policy_and_exchange_rates/key_ecb_interest_rates/html/index.en.html  こ

      • スペイン国外資産の報告義務 (2)

        先の記事 スペイン国外資産の報告義務 (1) での説明の通り、スペイン居住者が報告しなければならない国外資産は次の4つに分類されます。 分類1:預金(普通預金、定期預金など) 分類2:不動産(土地、建物など) 分類3:有価証券(株式、投資信託など) 分類4:暗号資産 分類1〜3は申告書類Modelo 720と呼ばれるフォームを使用し、分類4の暗号資産についてはModelo 721を使用します。 まず、各分類別の合計試算額を計算します。 この際各分類別の合計額が50.000

        • 投資信託の税制優遇 (2)

          投資信託の税制優遇 (1)を読んで感がいい方はもうお気づきかもしれませんが スペインで投資をする際に投資信託を利用すると売却換金時の譲渡益に対する所得税を限りなく抑えることができます。 これを可能にするのが投資信託の税制優遇 (1)でお伝えした投資信託間での振替が可能な点と、今回お話しする売却時にはFIFO(First In, First Out)が適用される点です。 FIFOとは売却時に購入日の古いものから順番に売却される方法のことを指します。 例えば2003年1月から

          投資信託の優遇税制 (1)

          通常株やETFで銘柄を変更したい場合には一度売却をしてから新しい銘柄を購入する必要があり、売却時に譲渡益があった場合は譲渡所得に対して課税されます。 スペインでは投資信託の場合にはスイッチング時に売却換金することなく別の投資信託に移行することができる制度があります。 最終的に売却し現金へ換金されるまで譲渡益を発生させない運用ができる点でETFや株式投資に比べ税制面で優遇されています。 この税制優遇を受けるには移行元と移行先の投資信託がスペイン証券取引委員会(CNMV)に登録

          投資信託の優遇税制 (1)

          スペイン国外資産の報告義務 (1)

          スペイン居住者は国外に50.000€相当額以上の資産(預金、証券、不動産、暗号資産など)がある場合は税務署に報告しなければならないことをご存知な方も多いと思いますが、みなさん申告していますか? 報告しなければならない国外資産は次の4つに分類されます。 分類1:預金(普通預金、定期預金など) 分類2:不動産(土地、建物など) 分類3:有価証券(株式、投資信託など) 分類4:暗号資産 ※なお、国外にて議決権保有割合が10%を超える株式など保有している場合には別途申告が必要にな

          スペイン国外資産の報告義務 (1)

          画像とかは後々

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          はじめ、はじめます

          まずは自己紹介から。 はじめと申します。 2024年1月から、前々より気になっていたnoteを始めます。 スペインに居住していますが、基本的にリモートワークのためスペインをはじめヨーロッパの各都市を転々としているカッコよく言えばノマドワーカー、実際は旅行ついでにパソコンを開いて仕事もしてるだけです。 本業はといわれると困りますが、中小企業の財務や会計を担当したり、個人のファイナンシャルのアドバイスをしたりしております。 単発では日本から来られる方のスペインでのお役所関係

          はじめ、はじめます