最近加入した生命保険

子供が独立したので、生命保険は不要。金融資産があるのでがん保険や医療保険も不要、と自分自身では言ってきましたが、昨年の秋に生命保険に加入しました。

目的は、「誰かに残すため」ではなく「自分で使う」ため。生命保険というのは死んだり病気をしたりといった不幸な時にしか役に立たないわけではありません。元気で健康に生きているときにも使えます。なので、自分の人生を有意義に過ごすために加入しました。

加入内容は以下の外貨建120歳満期の変額養老保険です。

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120歳満期というところが驚きですが、現在でも「人生100年」と言われている時代。そのうち、日本でも普通に120歳満期の保険が出てくるように思います。

この保険は変額保険なので、満期保険金を受け取るというよりは、満期までの運用益を期待するわけですが、予定利率で運用ができた場合の試算は以下の通りです。

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日本の保険用語でいうと、”Guaranteed”は「(保証されている)解約返戻金」、”Bonus"は「配当金」のことです。”Cash Value of Accumulated Reversionary Bonus”は「積立配当」、”Cash Value of Terminal Bonus”は「消滅時配当」ということになるでしょうか。

私はこの保険で75歳以降の第二の老後の資金を賄おうと考えています。なので、運用期間は20年以上とるつもりです。仮に75歳で解約した場合の返戻金は129,504USDとなります。総支払保険料が40,000USDなので、投資した金額の3.23倍になります。

そんなにうまく行くか!という声もあろうかと思いますが、保険証券には”Pessimistic Scenario”(悲観的シナリオ)と”Optimistic Scenario”(楽観的シナリオ)も記載されており、悲観的な運用となった場合の75歳時の受け取りは77,174USDで投資した金額の1.92倍、楽観的な運用となった場合の受け取りは189,390USDで投資した金額の4.73倍と見込まれます。

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なお、運用が最悪で配当がゼロの場合は①のGuaranteedのみとなりますが、その場合で運用期間24年とした場合の平均利回りは0.47%。予定利率通りだと②となりますが、平均利回りは9.32%、悲観的な運用結果で3.87%、楽観的な運用結果で15.56%となります。

世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏が率いるファンドは年平均20%の利回りだそうです。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2020年第3四半期の期間収益率は6.29%でした。日経平均は2001年大発会の終値が10,695円でしたので、それから20年を経た今の株価29,717円とした場合の平均利回りは8.89%となります。この辺りをどう考えるかが、このような保険の運用利率が妥当かどうかの判断基準でしょうね。

私がこの保険を選んだもう一つの理由は、ドル建であるということ。私の金融資産はすべて円なので、いずれは外貨を編入しておきたかったのです。あと50年、円とドルのどちらを持っているべきか・・・。

私は日本人なので日本という国の悲観的な将来は描きたくありませんが、人口減少社会に入った日本で、かつてのような世界2位の経済大国に返り咲けるかというと少々難しい。なので、相対的に強い経済力を有する国の通貨を資産に組み入れておくことが大切だと思うのです。

その場合、外貨預金で置いておくのではあまり意味がありません。理論上、外貨預金の金利はその国の長期国債の利率を超えられないため、自ずと運用成果に(低いレベルで)限界が出てくるにも関わらず為替リスクを背負わされるからです。

円を外貨にして、外貨で株式運用し、外貨で受け取る。そういう前提ならば、こういう保険の存在価値があると思います。






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