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【要閲覧】EU発! 中古部材調達なる新たな潮流

*今回の記事ですが、同僚の方に転送ください。


またしても既存の調達業務を揺るがす動きがありました。あれだけ反対があったのにEUは「ESPR」を7月に施工しました。


この「ESPR」ですが
「Ecodesign for Sustainable Products Regulation」の略で
「European Commission」とともに検索してください。


EUはご存知の通り環境規制のルールメーカー。ESPRについて詳しい説明は検索エンジンに譲ります。調達担当者は下記を知っておいてください。


要点は次の通りです。
・製品ライフサイクル全体を通して環境負荷を低減する目的
・販売する製品にデジタル製品パスポートを開示する必要があり、環境負荷や部品情報などを消費者に提示しなければならない
・(現時点では一部だが)売れ残った製品の廃棄は禁止
・再製造の調達を推進する


このすべてに議論する価値がありますが、調達観点からは、やはり「再製造の調達を推進する」でしょう。リマニュファクチャリングとも呼びます。


つまり環境負荷のことを考えると、新規部材ではなく、中古部品を使ったほうがいいから、その調達を推進する、ということです。


自社製品を回収する際に取り出した部品。または市場から中古品を調達する場合もあてはまります。なおESPRは再利用のために、部品の分解と分離を簡単にするよう求めています。


これで環境問題を前進させようっていうんだから凄いですよね。よければ「ESPR remanufacturing」などと検索してください。なおこの動きはEUだけではありません。他国でも同様です。


ところで環境施策の裏には各国の思惑が見え隠れします。なぜに、中古の再製造(リマニュファクチャリング)品を推進したいのか。現時点でEUはすべての産業で再製造の調達を推進していません。ただ、それにしても範囲が拡大するのは必然でしょう。


以下、EUの狙いは私の考えであり、陰謀論に近いものです。
・再利用することでEU域内取引の拡大
・西側国のみでの調達の完結
・新興国の影響力の排除
・再利用ビジネスを広め、世界をリード
・日本などアジアの部品メーカーいじめ


しかし、この流れを前向きにもとらえられるでしょう。なぜならば部材不足のとき日本企業は意外なほど中古品を探し使っています。エージング処理などの対応や真贋を見極める方法など、ノウハウを有している企業もたくさんあります。


なんなら、有志一同で「中古品調達研究会」でもやりますか。


研究会以外でも、調達業務は追従が求められますね。列記します。
・自社が対応業種となるか動向を継続ウォッチ
・中古品販売業者、分解業者等、サプライヤ模索
・中古品原価査定の手法を調査
・スコープ3などの排出量算定方法を調査


ところでCO2をたくさん出す製品AとCO2を出さない製品Bがあったとしますよね。中古品の製品Aを採用したら、劇的にCO2排出量が下がるわけです。こういう場合ってどうなるんでしょう。引き続き情報収集が必要ですね。


これからも調達に関わるさまざまな情報を共有していきます。


<以下、追伸です>

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