複数の時間軸のチャートを使うマルチタイムフレーム分析とは -FXデイトレード・スイングトレード
シカゴからフロリダに自動車で移動することを想像してください。フロリダに到着するまでには、右に曲がったり左に曲がったりしますが、もっとも大事なことは、南に向かうのを意識することです。
トレードでも同様の発想をします。上昇トレンドでは買うチャンスを、下降トレンドでは売るチャンスをそれぞれ狙うほうが、天井や底を捉えようとするよりも、ずっと多くの利益を手にすることができます。
（『FXデイトレード・スイングトレード』第8章より）
キャシー・リーエン氏は著書でそのように記し、その具体策としてマルチタイムフレーム分析を推奨しています。
マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間軸のチャートを使って分析することです。より長い足のチャートで大きな流れを把握したうえで、短い足でエントリータイミングを計ります。
たとえば、極端に短い足のチャートを見ていると激しく上下していて、上昇過程にあるのか、下落過程にあるのかを判別するのは困難です。
しばらく上方向に推移している（短い足の）チャートを眺めていると、もっと上がりそうだと感じてしまうものです。
ところが、自分が買った瞬間に踵を返して急落する・・・。まるで誰かが後ろから覗き込んでいて、合図でも出したかのように。しばらく辛抱していると、少し戻しては、大きく下落を何度か繰り返す。
これはどういうことかといえば、大きな下落トレンドのなかで、たまたまリバウンドしていた瞬間をあなたは見ていたということです。なので、まだ上昇していくだろうと買ったポイントが、反発局面の限界値あたりだったわけです。
もし、長い足のチャートを見ていれば、今は下落過程にあるんだと一瞬でわかったかもしれません。
要するに自分が見ているチャートより長期のチャートで大局を把握することで、危険なトレードを回避できるというわけです。それどころか、大きなトレンドのなかの一時的な揺り戻しだと気付き、相場変動を大きく捉えることができます。
NY外為市場の関係者たちに「マクロトレードの女王」と称された才媛、キャシー・リーエンの名著『FXデイトレード・スイングトレード』にはテクニカル・トレード戦略が9つの章に分かれて記されており、このマルチタイムフレーム分析は、その1つ目の章でわかりやすいチャート図表を複数用いて詳述されています。
いうなれば、基本中の基本、序章も序章、障りも障り、初めの一歩というところでしょう。
以降の章タイトルを見ただけで、トレード精度が高まりそう♪
・二重のボリンジャーバンドを使う
・ダブルゼロで反転を狙う
・本来の値動きを待つ
・はらみ足のブレイクアウトを狙う
・ダマシのブレイクアウトで逆を張る
・直近20日間のブレイクを狙う
・チャネルレンジ・ブレイクアウトを狙う
・パーフェクトオーダーの形成で仕掛ける
これらテクニカルの具体的な実践技術に留まりません。
著書ではこの上にファンダメンタル・トレード戦略も8つの章に分けられ仕組みや機能について解説されています。
訳者があとがきで、「この1冊だけを読めば、FXへの入門ができ、始めたあとも何度となく読み返すに耐えうる本」としたのは、まさに的を射た表現といえるでしょうね。
あなたが本気でFXに取り組むなら！真剣にFXで勝ちたいと考えるなら！『FXデイトレード・スイングトレード』は必読の書です。
なぜ、『FXデイトレード・スイングトレード』がこれほど人気なのか、以下の記事にわかりやすくまとめていますのでご覧ください。
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