円安に歯止めがかかりません。いよいよ145円台に突入!!
円安に歯止めがかかりません。いよいよ145円台に突入してきましたが、まだまだ勢いは衰えそうにない!?
まさにトレンドが発生しやすいという為替相場の特徴を地でいくような相場展開となっています。(お勧めのトレンドフォロー本)
さて、先週、ドル円相場の行方を占うとした8月米雇用統計ですが、非農業部門雇用者数が31.5万人増となり、若干ながら事前予想を上回る結果となりました。
ただ、失業率が事前予想3.5%のところ3.7%と悪化、平均時給も事前予想に届かず伸びが鈍化しました。
発表直後は非農業部門雇用者数がほぼ事前予想通りの結果となったため、失業率の悪化と平均時給の鈍化が意識され、140円台半ばから139円台までドルが売られました。
しかし、その後は今回の結果は概ね好調でありパウエルFRB議長の利上げ継続姿勢に変化はないとの観測からドルが買い戻され140円台後半の高値をつけました。
週明けは米国市場がレイバーデイで休場ということもあり大きな動きはなく推移していましたが、、、火曜日の午後に入り、オーストラリア準備銀行(RBA)が0.5%の大幅利上げを実施したことをきっかけにあらためて金融緩和政策を維持している日本との金利差が意識され円全面安の展開に。ドル円相場もあっ!という間に141円台に突入しました。
米雇用統計というビッグイベントをこなして、ドル買いトレンドに変化なし(むしろ加速)となりましたが、次の注目イベントは来週9月13日発表予定の米8月の消費者物価指数(CPI)です。
米国が利上げを急ぐ理由は、40年振りとなる高水準までに上昇しているインフレ率をなんとしてでも抑制したいからです。そういった意味からすると、消費者物価指数(CPI)の数値は米国金融政策の行方を占う本丸といってもおかしくありません。
先月発表された7月の消費者物価指数は前年同月比8.5%上昇、これは6月の9.1%から縮小し、市場予想も下回る結果となっているため、米インフレはピークアウトした、という観測が一部にあります。
そのため、今回の結果は特に重要です。仮に市場予想(8.5%)を上回り、再び9%台に乗せようものなら、、、ピークアウト期待を大きく裏切ることになるので、雇用統計が目じゃないほどの乱高下となり、さらなるドル買いが進む可能性があります。
なお、今週は消費者物価指数の発表を控えてマーケットが大きく動くようなイベントはないとされていますが、8日にFRBパウエル議長が金融政策を巡る討論会に参加予定です。コメント次第でマーケットが反応する可能性があるので油断はしないようにしておきたいですね。
PS
相場の動き方が荒いときほど、トレーダーの感情も大きく揺さぶられます。なぜ、損をしてマーケットから撤退を余儀なくされるトレーダーが後を絶たないのか。
それは感情に任せ、思慮を欠いたトレードが主な理由です。マーケットで勝者となるためには、常に冷静に振舞い、その時々の状況に機敏に反応しなければなりません。
しかし、歓喜、高揚、楽観、動揺、落胆、悲観、不安、恐怖といった様々な感情がトレーダーを内面から支配しようとするのです。では、どのように感情を制御し、利益を得ればよいのか?
その答えはここにあります。