今年最初の運試し!?「2023年先読み10イベント」にご参加ください!※豪華賞品あり
明けまして、おめでとうございます。
盛岩外四です。
皆さんが今年1年を健やかに過ごされることをお祈りしております。
2022年はあっと驚く、サプライズの連続でした。主だった国際関係、政治、経済関連のイベントや事件、出来事などを挙げてみましょう。
などなど、稀に見る「ブラックスワン」な年となりました。
九星十二支は36年周期ですが、36年前の1987年は、ブラックマンデーによって世界の株式市場が奈落の底に突き落とされました。
しかし、その後、日本の株式市場は強気一辺倒のバブル相場へと突き進んでいきます。当時のような狂乱相場は、その後の「失われた30年」を考えると好ましくないですが、ほどほどに好調な相場を期待したいところです。
さて、今年最初の運試し、先読み10イベント2023です!その前に、昨年の結果を発表しましょう。
参加してくださった方々の成績などは、FPOさんから発表していただきます。全問正解の方には、きっと素晴らしいプレゼントが贈られるはずです!
さて、今年のお題です。
今年も奮ってご参加ください!
→ 【先読み10イベント2023】にチャレンジ!!
ルールは簡単です。10項目の中で、起こると思えば「○」、起こらないと思えば「×」にして、正解数を競うゲームです。※締め切りは1月10日です。
今年は「トレンドの行きつく先」をモチーフにしました。トレンドには「方向」や「潮流」などの意味があります。
現状のトレンドの先には、同じ向きのさらなる大きなトレンドが待ち受けているかもしれません。逆に、これまでとは逆のトレンドが発生するかもしれません。
また、トレンドの継続も、それまでとは逆方向のトレンド発生もなく、方向感の定まらない、視界不良の混沌としたトレンドが待ち受けていることもあります。「トレンドの行きつく先」を「新たなトレンドの発生」「トレンドの転換」と決めつけてしまうのは短絡的すぎるでしょう。
トレンドは視界不良(懐疑)の中で育ち始めます。つまり、トレンドを見極めようとするのではなく、トレンドの発生を定義し、それに乗り遅れないことが重要です。
トレンドをフォローするということは、トレンドが発生していなければなりません。トレンドの発生を予想・予測するのは、トレンドをフォローすることにはならないのです。
36年前の日本には「神話」がありました。「土地の価格は上がり続ける」という神話です。しかし、その神話はバブル経済の崩壊とともに、脆くも崩れ去りました。当時、地価が下がると考えた人はほとんどいませんでした。反対に、日本経済が真っ暗闇になったときには、「地価はもう上がらない」と考えた人もまた多くいました。
一方、この10年の間、先進国の経済はすでに成熟しているため、物価は緩慢にしか上昇しないと決めつけられていました。これも、新型コロナウイルスによるパンデミックの反動、いわゆるリベンジ消費とロシアのウクライナ侵攻によって覆されました。
人はこれまで続いてきたトレンドを重視するあまり(もしかすると、そう信じたいだけなのかもしれませんが)、実は近視眼的になり、大局を見失い、次のトレンドにつながる小さな変化を見逃しがちです。
そして、あたかもすべてを見通し、コントロールしているかのような錯覚に陥ります。
トレーディングの世界ではこの10年ほどの間、アルゴリズムやAI(人工知能)によるトレードがどんどん幅を利かせるようになってきています。
米消費者物価指数の発表と同時に、相場は瞬時に、そして大きく動きます。リーマンショック後の雇用統計発表時を凌ぐほどの大きさです。
価格の動きをモニター越しにみながらトレードすることなど不可能です。少なくとも、イベントドリブンなトレーダーにとっては、です。
しかし、アルゴリズムやAIは別に、相場の大きな変化を見通しているわけではなく、トレンドに乗ろうとしている訳でもありません。ただ予想よりも結果が上か下かでポジションを作っているだけなのです。
つまり、相場の世界を複雑なアルゴリズムや高度化したAIが席巻しているといっても、事前予想と結果を天秤にかけた、上か下かの丁半博打にすぎないということです。
これって別にアルゴリズムやAIによるトレードでなくても、人間が昔からしてきたことですよね。人間とAIの異なる点を挙げるとすれば、その最右翼は「感情」の有無です。
人間には、感情の起伏があり、葛藤があり、利益を手に入れたいという欲や資金を減らしたくないという恐れがあります。一方、現時点のAIには、そうした感情の揺れはありません。
そしてAIであっても、相場の未来を見通すことはできません。なぜなら、市場参加者の感情が相場に影響を与え、その動きはAIにとってノイズになるかもしれないからです。
相場は予想するもの、予測できるものと考える人がいるかもしれませんが、その考え方自体が相場の動きに影響を与え、それがまた、他の市場参加者の感情に影響を与えてしまうのです。
市場参加者は、客観的なデータをみたり、過去の傾向から推し測ったりすることをしても、最終的にはすべて主観に基づいた意思決定をしています。
そうしたお互いの行動が相互に影響を与えあい、結果的に相場を不確実なものにしてしまいます。ざっくりですが、こうした相互作用によって不確実な状態になることを再帰性理論といって、かのジョージ・ソロスも重視している考え方です。
互いに影響しあう状況にある以上、いかに客観的な判断(AIが判断をすれば、ですが)をしても、主観的な判断をする人間が市場に参加している以上、AIもその影響を受けざるを得ないということです。となると、AI全能主義をことさら強調するのは筋違いでしょう。
仮に、市場から人間がいなくなり、残ったAIが全能で客観的にすべて正しい判断ができるとすれば、すべてのAIは同じ方向にポジションを作ろうとするため、結果的に値が付かないことになります。
相場は、強気と弱気の判断をする市場参加者がいるからこそ、値が付きます。そして、どちらかの判断が誤っていたからこそ、相場は動き、トレンドを形成するのです。
2045年には、「人間の脳(知能)を超えるAIが誕生する」と言われています。大雑把に言えば、「AIが人間の知能を超える技術的特異点(転換点)」のことをシンギュラリティーといいます。あと22年で、人類が経験したことのないイベントが起こるということです。
22年後といえば、あっという間かもしれません。なにせ、日本のバブル経済が崩壊したのも、ドル/円が150円を超えたのも、2022年の日米をはじめとした先進国の物価の急上昇も、30~40年ぶりだからです。
シンギュラリティーの到来は日進月歩で早まっています。2~3年すれば10年早まり、2035年になっているかもしれません。それでもまだ10年以上もあります。それまでは人間の知能のほうがAIよりも上ということになります。システムの力を過度に恐れず、過信することなく、そして人間の知能を信じ、智恵を絞って相場に臨みたいものです。
先ほども書きましたが、人間の最大の弱点は、感情に左右されることです。現時点で彼ら(AI)には、感情はありません。しかし市場は、そこに参加する人々の感情に揺さぶられ、それが相場にスイングをもたらします。トレンドもしかり、です。
だからこそ、悲観や楽観を生み、相場が行き過ぎることで、一段と大きなトレンドが発生するのです。このうねりの中に、彼らも巻き込まれます。結局、彼らも市場参加者の一部にしかなり得ないのです。
仮に、彼らが感情を持つことになれば、私たちが相場に対して苦心している感情の制御を彼らも経験することになります。
まだ「幼子」の彼らを過度に恐れることはありません。シンギュラリティーまで、まだ時間はたっぷりあるのです。繰り返しますが、感情を制御して、リスクを取り過ぎずに、相場に臨むことが重要です。
決して、彼らと同じ土俵(瞬時のトレード)で戦おうとはしないでください。それが勝利への近道です。
相場が動いていない年末年始は、ちょっと面倒でも頭の体操をしてください!それでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
盛岩 外四 拝