CPIショック!!円安ドル高終了!?日本の為替介入は長期で負けたことがない?
11月10日、米10月消費者物価指数(CPI)が発表されると、マーケットは狂喜乱舞。
今回のCPIは、利上げペースの行方を左右すると注目されていましたが、結果は前年比予想+7.9%に対して+7.7%。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年比+6.5%に対して+6.3%とどちらも事前予想を下回りました。
CPIの結果が事前予想を下回ったのは昨年2月以来、コア指数も今年4月以来です。長くインフレに苦しめられていたなか、市場参加者が待ちわびた減速となったことで、発表前には146円台で推移していたドル円相場は138円台半ばまで一気に8円以上も円高に振れました。
CPIショックといっていいほどの荒い値動きでしたが、これはインフレ率が鈍化したことにより、利上げペースが減速するとの観測が強まったからです。日米の金利差を意識した円売りドル買いの流れから一転して、ドル売り円買いが加速したわけです。
日銀黒田総裁は、円高が進行したことについて「一方的で急速な円安傾向はいったん止まっているように思う。大変結構なことだと思っている」とコメント。マーケット関係者からも、一時の円安激化の見通しはもう聞かれません。
また、日銀が介入を実施したとされる、152円手前が円安の天井になるとの話も耳にするようになりましたが、円安が一服してからそれを言ったところで後出しじゃんけんです。
私たちはそんなズルはいたしません(笑)。実は、150円を超えてまだまだ円安が加速する!長期化する!と騒がれていた時期に介入水準からの反転を示唆(予言?)していた方がいるんです。
約25年にわたり米欧日の大手金融機関に在籍した金融コンサルタント河内勝彦氏です。河内氏曰く「歴史を紐解くと、政府・日銀の介入は長期では負けたことがない」とのこと。
今回の円高の直接的なきっかけはCPIの減速ですが、その裏にはきっと様々な駆け引きが隠れていたに違いありません。
円安加速の真っ只中にあった10月中旬に収録した弊社商品『シャイニングスター8[2022 Autumn]』の解説動画の一部を特別にシェアします。