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もう『普通』をやめないと生き残れない時代が来た
本日はFP2級講師をしてきた。その冒頭でFPとはどんな人かを説明していた。多くは保険屋さんできっと90%以上がそうであろう。次が不動産屋さんだろうか。彼らからはよくこんなことを言われていた。
FPは食えない資格。
FPなんて信用できない
FPなんてただの保険屋さん
何度言われたことか。でも心の中では『お前がいうの?』だった。なぜなら大したことない奴ほどそんなことをいっていたから。今を精一杯生きている人は決してそんなことは言わなかった。
その一方では反論できるのかと言われるとそれもまた口籠ってします。なぜなら一理も二理もあるのは間違いないから。それならせめて食えない資格ではないことを証明するか。
では何をすれば食えるようになるのか。
『彼を知り己をしれば百銭危うからず』ということで周りを見回すと保険屋さんはウジャウジャいた。ここでは絶対に勝ち目がない。いろいろ言われているが結構紳士的で人格者が多かったからだ(もちろんそうでない奴も)
さらに周りを見回すと不動産屋さんもたくさんあった。もとよりよく知らないのでここも鼻から勝ち目がない。つまり少数のところで勝つしかないのが現実だった。
もっとよく見ようとネットを見て考えたがよくわからなかった。見れば見るほど勝てる見込みがないように感じた。ここで『彼を知り』をやめた。『己をしれば』を考えた。
でも人より優れているものなんてそうは簡単にないもの。これは下手をすればサラリーマンに戻ることになるかもしれない。妻子供を露頭に迷わせることになるかもしれない。そんなことがよぎり始めていた。
そんな時にあるお客様に食事に誘われた。公務員時代に一緒に働いた方だ。その人から『独立しようと思ってセミナーに出席した。商品差別化が大事と言われた』とのこと
馬鹿馬鹿しい。そんなアドバイスしかできないのか。そう思ったのだがその一方確かに差別化は大事だ。でもきっと商品での差別化は普通に考えたら資金的にも難易度が最も高いはずだ。
ではどんな差別化があるんだ?それをずっと考えていた。あった!確実に他人とは違うものが。それはこれだ
『過去』
サラリーマン時代にやっていたこと、外資系損害保険営業時代、そして公務員時代のこと。とにかく思いつくままに紙に書いて行った。そして眺めた。共通項がないかとずっと眺めていた。
『審査』だ。ローン審査だ。
でもそんなものどうやって仕事にするんだ?他にはないのか?誰でもできるがめんどくさかったりして誰にでもできないことはないか?あった。住宅ローン手続きだ。
住宅ローンの審査と手続きだ。
誰かやっていないかネットで探してみる。全然いない。しかもろくな情報がないしあっても間違っているものばかりだ。お客様も困っているはずだ、きっと。
誰もいないということは普通は食えないことを意味している。でももう引き返せない。普通のことはできない。人からどうやって儲けているの?と言われる仕組みを作ろう。
これが当オフィスの12年間でした。普通はやめないと。平均は捨てないと。そうしないと行けていけない時代。みんなと同じとか人に理解されるとかいらないのだ。
ここまでは競争もなく生きてこれた。言い方を変えれば競争がないからこそ凡人の私でも生きてこれた。いつまでもつか、どこまで逃げ切れるか。普通はやめよう、平均はやめよう。それがFPとして生きる道。