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こんな男は捨てられる
早期退職制度は人生の罠なのか
先ほどネットでパナソニックの早期退職制度の記事を読んでいた。実は私も新卒から40歳まで勤務した会社を早期退職制度を利用してやめました。退職金としてみたことのない大金を手に入れました
この記事はTwitterで見たのですがそのコメント欄には当時の私と同じように『この金額がもらえるなら即退職』などのコメントが並んでいました。きっとこの金額を投資して殖やそうと思っているのでしょう。
オレと同じじゃん!
昨年の投資環境は最高でしたからね、今もダウは最高値となっていることを考えても無理もないことです。ちなみに私の時はリーマンショック真っ只中でした。
リーマンショックの最初の頃は本当に1日100万くらい儲けていました。どういう状況か知らない人に説明すると羽田空港で飛行機に乗る前にプットを購入。熊本空港に着いたら+30万円なんてことが普通にありました。
でもこれもいつまでの続きませんでした。
下落相場はその後も続きましたし私のポジションも基本下でしたので本来は大儲けで終わってもおかしくないのですが実際は下げ相場の激しい上下に精神がついていけずに敗走を続けました。
でもここで言いたいのは相場でお金を稼げなかったことではない。実は1番キツかったのは人間関係です。そう、夫婦の間の葛藤です。今日はそんな終わってみればなんてことのないことをつらつらとブログにします。
あなたの妻が愛しているのは『誰』?
早期退職制度を使って大金を手に入れて運用しながらFPとして活動する。これが早期退職制度を使ってやめる本当の目的でした。色々と言い訳しましたが本音はこれです。
しかしよく考えてみれば当たり前ですが『嫁ブロック』という言葉がある通りなかなか自分の思った通りには行かないものです。徐々に険悪な雰囲気が流れていきます。
ここでハッとしました。妻が選んだ相手は『大手に勤務するサラリーマン』の私であって投資をしながらプラプラしている私ではないのでは。ということです。
大手サラリーマンはやはりそれなりに安定した給料を貰えてました。このまま勤務していれば安心の老後だったと思います。でも私はそういうのはイヤだった。
死ぬ前に目を瞑って考えた時に『幸せな一生だった』とは思えないどころかなんであの時に一歩踏み出せなかったのか絶対に後悔するはず。それで踏み出しました。
しかし妻はきっと違ったはずです。戸惑ったはずです。お金は大事ですがそれは今も明日も一生安心できる収入(フロー)という意味のお金であってストックではない。
『金さえあれば文句は言わないだろう』
もしそんなことを考えているなら考えを改めたほうがいい。人間はそんなことは考えない。というよりそれは前提条件なのです。それに加えて一生安泰できる誰が聞いても納得できるフロー収入も求めているのです。
大手サラリーマンである夫。この言葉の持つ意味は男が考える以上に大きい。そんなの人それぞれだよと男は言うかもしれないがそんな根拠のない楽観論は今すぐ捨て去ったほうがいい。
そのくらい早期退職制度は難しいものでした。今考えればそこまでのことはなかったのですが一歩間違ったらきっとこの通りになります。私はたまたま運が良かった。そう思っています。
相談されたら全力で止める
今でもたまに早期退職制度を使って退職しようと思うけどどう思うと相談されることがあります。話を聞いていると仕事に嫌気がさして『逃げ』としての退職希望です。
大金が入るのでこれでいいだろ!そんな声が聞こえてきそうです。そんな声が聞こえてきたら躊躇なく言います。
『やめとけ』
人生は100年時代だよ。まだ50代だって。そんなお金あっという間になくなるって。ちなみに私のお金は5年でなくなりました。稼ぐこの金額は大変ですが使うお金のなくなり方は本当に早いです。
お金より人間関係、特に夫婦・家族との関係は大事なはずです。今一度人間関係を見直していただければと思います。ちなみに私は後悔していません。チャレンジさせてもらって感謝しかないです。
でもきっとたまたまです。運が良かっただけです。あなたにこの運があるのでしょうか?やめとけ!