転職するなら放置はNG!企業型DCの手続きをしよう
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転職するなら放置はNG!企業型DCの手続きをしよう
マネ活ラジオseason1では、最後の方に実際のご相談事例をいくつかご紹介しました。
その中で、一番よく聞かれていたのが、転職にまつわるご相談事例でした。
昔は、一度就職したら定年まで勤め上げるのが基本・・・
という感じでしたが、今はそんな時代ではないですよね。
スキルアップをしながら、よりよい条件で働ける環境を求めて転職することが当たり前となっています。
実際に、転職を考えているとか、転職を決めているという方も多いかと思います。
転職時に必要な手続きは、山ほど発生するのですが、その中の1つで、わりと放置されがちなものがあります。
それは、企業型確定拠出年金(企業型DC)の移管手続き。
企業型DCは、会社を退職したら、6ヶ月以内に移管等の手続きを行う必要があります。
これを忘れると、恐怖の「自動移管」が行われてしまいます・・・
今まで積み立ててきた年金資産が、国民年金基金連合会に、自動的に移管されてしまうのですね。
移管されるだけなら問題ないのでは?と思われるかもしれませんが、
そんなことはありません💦
いろいろなデメリットが待ち受けています。
現金化された状態で保管され、運用の指図をすることもできなくなります。要は、現金化されたまま、何の運用もされずに放置されるということです。
それでも管理手数料は差し引かれます。つまり、時間が経つごとに資産が目減りします。
自動移管中は、加入者期間に参入されないので、場合によっては受取りの時期が遅れることがあります。
60歳以降に受け取る場合も、一度個人型確定拠出年金に移し替えてから受け取らなければならないので手続きが煩雑になります。
このように、デメリットばかりなので、絶対に避けたいのが自動移管。
でも、実際には自動移管になる人が多かったことから、
2018年5月1日以降、新たに別の確定拠出年金制度(企業型DCもしくはiDeCo)に加入していることが判明した場合には、本人の申し出による手続きがなくても、自動的にその新しい確定拠出年金へ移換されるようになりました。
具体的には、本人情報(基礎年金番号・性別・生年月日・カナ氏名)が一致する場合には、自動的に新しい口座に移換されることがあります。
とはいえ、やってくれる可能性があるからといって、放置しないのが一番です。しっかりと手続きをしておきましょう!
退職した会社からは、
「企業型確定拠出年金制度の加入者資格の喪失手続きの完了通知」が届きます。
この通知には、今後の資産移換手続きに必要となる
「口座番号」「資格喪失日」「通算拠出期間」などの情報が記載されていますので、なくさずに保管しておいてください。
転職先に企業型DCがある場合には、移管ができるかどうかを転職先の担当者に確認し、必要書類を提出して運用を行いましょう。
転職先に移管できる企業型DCがない場合には、iDeCoの口座を開設して、
運用していた資産を移換しましょう。
iDeCoの場合は、どこの金融機関で口座を開設するかが、非常に重要になってきますね。
大手ネット証券であれば、各種手数料も安く、充実した商品ラインナップが用意されています。
・SBI証券
・楽天証券
・マネックス証券
・松井証券
このあたりから選択していれば、コストや商品面では問題ないでしょう。
それぞれ特徴がありますので、比較しながらご自身にあった証券会社を探しましょう。
<参考記事>
もう1つ、2022年5月からは、通算企業年金に移管するという選択肢が増えました。
最大の特長は、年金の受け取り開始から80歳までの保証期間がついた終身年金だということですね。
正直、利回りは高くありません。移管のタイミングによって変わりますが、1.25%~0.25%といったところです。
ですが、移管する金額が大きく、かつ移管後の運用期間が短い場合、
つまり、55歳で転職して、60歳には受け取るつもり・・・というような場合には、選択肢の1つになってきますね。
iDeCoで元本確保型で寝かせておくよりは、利回りとしては良くなりますし、生涯にわたって同額が受け取れるので、資金計画が立てやすいからです。
転職準備や新たな環境でのお仕事で忙しくなるとは思いますが、
ぜひ企業型DCのことも忘れないであげてくださいね。
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