#097_ご相談事例集:コア・サテライト投資の考え方
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#097_ご相談事例集:コア・サテライト投資の考え方
実際にあったご相談事例の第3弾です!
これから投資を始めたい、資産形成を始めたいという方はもちろんですが、ご自身のポートフォリオを見直すにあたって、第三者の意見を聞きたいというご相談も、よくいただきます。
家族の資産形成は、奥様が一手に担っていて、投資を積極的に取り入れておられる方からのご相談でした。
投資の成果が好調なので、お子さま2人が大学に進学するまでに、投資比率を増やしていきたい。
生活防衛資金以外は、米国株式に投資をしても問題ないか?
その場合の、コア・サテライトの割合は、どのように考えたら良いか?
ざっくりと、このようなご相談でしたね。
ご相談者様の現在の投資先比率を見ると、
株式は全て米国株式で、うち4割が個別株やQQQ(NASDAQ100に連動する米国ETF)ということで、やや尖ったポートフォリオを組んでおられました。
キャッシュや債券と株式の比率は、半々といったところです。
キャッシュ比率を下げるなら、それだけ資産全体でのリスク(ブレ幅)が大きくなることを意味しますね。
追加投資をするならば、
個別株やQQQなどのサテライト向き商品というよりも、
コア向きの商品、米国株ならばS&P500連動やVTIなどを買い増していき、
サテライト比率を下げていくのが1つですね。
キャッシュ比率に関しては、
お子さま2人の教育資金は、「必要な時に、必要な金額が確実にある」という状態を整えておく必要があります。
どちらか一方にはお金が出せたけど、もう1人の分は無い・・・という状況も絶対に避けなければなりません。
なので、教育資金の準備をリスク資産メインで行うというのは、だいぶリスキーです。
そこで、まずは「いつ、いくら大きな支出があるか?」という、
ライフイベント表を書いてみることにしました。
すると、お子さまの進学と大きな修繕が重なるなど、まとまったキャッシュが必要になることと、そのタイミングが見えてきたんですね。
これを踏まえて、急ぎすぎず、総資産の3割はキャッシュとして残す選択をされました。
追加投資も一気に行うのではなく、
1年間で分割しながら入れていきつつ、市場の動向によっては、
残りを大きく投じるタイミングも作るという作戦です。
基本的には、S&P500連動商品を買って行きますが、
投資がお好きな方でもありましたので、一部「サテライト購入枠」を決めておき、その枠内は自由な戦略で投資をするという選択になりました。
投資に回している資産は、「率」で増減をしますね。
直近の高値から15%下落するなんていうことは、良くある話ですが、
100万円投資をしている人なら15万円の下落でも、
1000万円投資をしている人なら、150万円の下落です。
1ヶ月分のお給料以上の金額が、かるく吹き飛ぶことだって、十分にあるのですよね。
こういう時でも冷静に、そのまま持ちつづけられるように、資産や商品のバランスを取っておくことが、長期投資で資産を育てていく上では大事になってきます。
なので、投資金額が大きくなればなるほど、キャッシュや債券とのバランスを見直したり、より分散の効いたETFや投資信託をコアに据えるなどの対策が必要になってくるんですね♪
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