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住宅ローン、何才までに完済するべき?

住宅ローンは何才まで借りることができるか?

それぞれの金融機関で「最長借入期間」と「完済時の借入年齢の上限」が決められています。

住宅金融支援機構のフラット35の場合、
最長期間は35年
完済時の年齢の上限は80才
となっています。

したがって45才以上(正確には年齢は切り上げでカウントされるので44才超)であれば、上限の「80才」まで。

44才より若ければ、「自分の年齢(1ヶ月以上は切り上げ)プラス35」が上限になります。

いつまでに住宅ローンを返した方がいいのか?

いつまで毎月の返済を無理な続けられるかによります。

気をつけないといけないのは、

人生にかかるお金は「住宅」だけではないということ。

例えば「教育」「老後資金」という大きな出費に備えないといけません。

人生は、(マネープランの観点からすれば)大きな出費を伴うイベントといういくつかの山を超えていくようなものです。

住宅の取得はその内のひとつに過ぎません。

だから退職金のほとんど全てを住宅ローンの返済に当てるのは避けるべきです。

退職金というのは、あなたが働けなくなって収入を得られなくなった時のための(つまり老後資金として)、給料の後払い的なものです。

住宅ローンは定期的な収入つまり給料などの月々のキャッシュフローから返済するものです。

だからいつまでに完済するのかについては、
サラリーマンなら、定年退職年齢が目安になります。

2025年には65才定年が全ての会社に義務づけられるようになります。

今までと同額の給与を定年まで受けられるかどうかの問題はありますが、

さらに定年が最長70才まで延長される方向にもあります。

もうひとつのポイントは、何才まで現役並みのパワーをもって、
借金を返せるかです?

「平均寿命」は死ぬまでのは寿命。
「健康寿命」は、介護や寝たきりになり、
健康的な生活が遅れなくなるまでの寿命です。

男性であれば約72才、女性でも約75才です。

これらからすると、住宅ローンを完済すべき年齢は

65才まで。
遅くても 70才までです。

(莫大な遺産相続が見込めるなど特殊な財源のあるかたは別ですよ)


住宅ローンを借りる適齢期は?

完済すべき年齢を65から70才とすれば、

30才から35才が、家を買うことを検討すべき適齢期となります。

この年齢であれば35年というローンの最長借入期間も使えます。

借入期間が短くなると当然月々の返済額が大きくなります。

例えば、借入3000万円、金利1.5%として、
35年返済は月々91855円ですが、
これが25年だと月々の返済額は 119980円と月々28000円以上増えます。

40歳からローンを利用すると、月々の返済負担は大きくなってしまいます。

だから、35才までに家を買うか否かの検討をした方がいい。

もちろん、その結果「今回は見合わせる(今は社宅住まいなので、しばらく頭金を貯める)」とか「賃貸でいく」という選択もありです。

ただ、ただ単にぼーっとして住宅ローンを借りる適齢期を逃さないようにしてください。


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