NISAに騙されるな!
老後2000万円問題がクローズアップされたのを機に、マネーセミナーが盛況のようです。
特にiDeCoやNISAへの関心を持つ人が増えてきています。
関心を持つことは大事ですが、誤解をしている人も多いので気をつけましょう!
1.NISAは「道具」に過ぎない。NISAを使えば必ず得をするわけではない
セミナーを聞いてその気になると「制度」を使えば得をする気になっちゃいますが、NISAという制度は
「運用利益が出たら非課税分が得をする」ものですから、
儲からなきゃ話になりません。
2.NISAという「道具」には欠点もある
一番の欠点は「損益通算」ができないことです。
投資は当然得をしようと思ってみなさんやっていますが、
損することもありゃ得することもあります。
「課税口座」であれば結果として「損」が出ても、
「損」と「得」を合算することで税金の支払いをおさえる等
「損」をしても生かす道がありますが、
NISAは「損益通算」できないので「損」を活用する手立てがありません。
(これは制度を決定した金融庁の方々は「投資は5年やれば必ず利益が出る」と
信じていたため、こんな制度になったとの噂があります)
3. 2024年にNISAの制度が変わります。
どんどんわかりにくい制度になってきています。
NISAには
「一般NISA」
「積み立てNISA」
「ジュニアNISA」の3種類があります。
「ジュニアNISA」は未成年者を対象とした制度ですから、
成人は「一般NISA」か「つみたてNISA」。
両方は選べないので、いずれかを選択することになります。
税制改正でこれらの制度が変更になります。
「つみたてNISA」は5年間現制度を延長。
「ジュニアNISA」は新規投資2023年末までで制度を廃止
となります。
残る「一般NISA」ですが、5年延長するということはつみたてNISAと同じですが、
「2階建」となり、投資の上限額も1階「20万円」、2階「102万円」となり、1階では「つみたてNISA」の対象商品を積み立てでしか購入できず、
2階は1階を使ってからでないと利用できず、2階は「上場株式」「REIT」「ETF」「公募株式投信」などが購入でき(例外あり)。。。。。
ただし既存のNISAの「ロールオーバー」の場合は2階から埋めていくことで枠空きの金額を算出する。。。。。
等々全く初心者には意味不明な制度です。
結局、初心者は「つみたてNISA」にした方がいいです。
4.結論
バットが振れる基礎体力をつけよう!
制度の勉強と並行してでもいいので、「投資」の勉強をしましょう。
特に「自分のリスク許容度」を知って、「リスクコントロール」ができるようになるのが大事です。
もちろん「習うより慣れろ」ですから、怪我をしても致命傷に至らない範囲内で
実践を重ねつつ学んでいきましょう。