陥りやすい誤認識・3選
1.地図は領土ではない。
地図とは認識。
揉めごとが起きるのは、認識が異なることを認めないから。
認識は人それぞれ異なるのは当然のことで、むしろ一致することのほうが不自然です。したがって、認識が異なることは仕方のないことです。
そのうえで、”相手とは異なる”ことを受け入れることから始める必要があります。
領土とは事実。
領土とは事実そのものであり、事の本質にも繋がります。
したがって、誰がどのようにしようとも変えようがありません。それを変えようとすることは、現実を見ていないことであり、相手に気づいてもらう必要があります。
気づくまでひたすら、主張を続けることが必要です。主張が届かないのであれば、ほかの選択肢を用意して批判しましょう。
2.主張は批判ではない。
主張とは自分の意見。
目標を達成するため、目的を実現するために、自分の意見を公にするのが主張です。信念をもって、正しいとする思考を宣言することですね。
批判とは複数の主張について良し悪しを判断すること。
批判は、主張の次ステップです。複数の主張が交錯したときに、どれが適切かの判断をすることです。したがって前向きな主張を比較するのが自然な流れです。
互いの悪いところばかりを比較することでは、何も良い結果は得られません。得られる結果は、”ワーストではない”程度のことです。前向きな結果を目標にしたいものです。
3.目標は希望ではない。
目標(チェックポイント)は必ず達成してしまうので、希望にしてはいけません。
目標とは目的到達までの道しるべ。
目的(ゴール)の到達までに、多少のズレが発生しても、目標時点で軌道修正することができます。当然に目標は、数値等で明確に設定しておく必要があります。「〇〇までに□□を完成する」など。
目標が明確であると正確な行動ができます。そのために、5W1Hをうまく使って目標設定するのがコツのひとつです。そして明確であるが故に達成できるのです。
希望とは願うこと。
希望は、未来に望みをかけることなので、理想が叶うよう祈る行為です。「合格したい」「住みたい」「買いたい」など、高ぶる心理状態を言い表します。
「〇〇試験に合格したい」という”希望”を、誤って”目標”に設定してしまうと、いつまでも「合格したい願望」(=状態)が叶うので、合格には届きません。ずっと願う状態が続きます。神社やお寺で希望をお祈りしていませんか?目標を宣言しましょう。
まとめ
地図(認識)は領土(事実)ではない。
主張(自分の意見)は批判(複数から判断)ではない。
目標(道しるべ)は希望(願い)ではない。
正しく理解していれば、円滑なコミュニケーションを実現できるのに、省略したが為に、機会損失・もの別れ・目標未達になっていること、ありませんか?