私がSGDsにモヤモヤする理由
SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2030年までに達成すべき国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール、169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。
確かに、そうあって欲しいとは思いますが、「誰一人」取り残さないという、極端な目標に違和感を憶えてしまいます。
目標10 人や国の不平等をなくそう
17のゴールのうち、10番めの目標が「各国内及び各国間の不平等を是正する」ということで、7つの達成目標と、3つの達成方法で構成されています。
達成目標
ということで
チャンス(機会)や付与される環境は平等であるべきですが、誰もが納得できる結果や制度を実現するのは、無理のある目標であると感じてしまうのです。
目標を重視するばかり、特定の層にばかり高配し、偏ったお金の流れを作ってしまうことは不平不満が助長される要因となります。そればかりか、目標が達成できたとすると、特定の層へのお金の流れが途絶えることを意味します。
その時に何が起こるかを考えるとゾッとします。
お金を平等・均等に流してしまうことには危険を伴います。
お金は公平にしか流れないことは、過去にも触れた通りです。
つまり、結果は平等ではなく、公平であるということです。
達成方法
ということは
平等な結果、平等な成果、誰もが納得できる制度を構築・実現するためには、特定の国ぐに・地域へ、特別な配慮を行うことになります。当然に必要なことですが、これらの手段を平等と称するには無理があります。
誤解の無いよう言っておきますが、こうした仕組みを完全に否定するつもりはありません。
平等・均等な社会や世界を実現するなら、どうしても不平等で不均一な仕組みを導入する必要があるということです。
ここに挙がっている3つの達成方法は、明らかに不平等で不均一な仕組みです。そこに気づいているでしょうか。
不平等で不均一であること、それは「公平」です。
平等で均等な社会なんで実現できないと思っています。それは、みんなが全く同じだからです。実に奇妙な世界です。
各人の特徴を重んじ、豊かな社会というのは公平な社会・世界です。
平等と公平とは全く異なります
・あまりに平等を主張するばかりに
・あまりに特定の層の権利を優遇するばかりに
平等や権利が意味することをはき違えていませんか?
あなたの理想とする社会・世界は、公平な社会であり、義務を裏付けとする権利が認められた世界です。
SDGsが目標であるうちは良いとしても、それを強要するような事態となったときには、それはもはや「平等や権利」だけの主張とか「多様性」を重んじろと謳った、実に暮らしにくい社会です。
殊に、お金については絶対に平等であってはいけません。公平性を重んじる必要があります。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
平等と公平や、さまざまなお金について綴っていますので、何かヒントになればと思います。