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だいたい3分でわかる金融経済教育

こんにちはFP1級のりさです。
本日はちょっと真面目に学習指導要領に追加された「金融経済教育」についてお話したいと思います。

「金融経済教育」ってなんでしょうか。そして、なんで必要なんでしょうか。
私たち親世代(30.40.50代)とか、それ以上の人たちは、たぶん学校で科目として学んでだことがないのではないでしょうか。

現在の「新学習指導要領」の中で、小学生、中学生、高校生はどのように何を学んでいくべきと書かれているのか、見てみたいと思います。(このnote
の下にまとめました)

簡単に言うと、

  • 小学生は生活のためのお金を学ぶ

  • 中学生は家庭を中心とした、生活に係る金融の仕組みを知る

  • 高校生は小中に比べると、高度な家計管理。また、保険といった金融教育の具体例を学ぶ。そして初めて、小、中と「消費者としての金融経済教育」だったのが、高校生で初めて「投資者教育」が始まります。

そもそもの話ですが、金融経済教育って必要でしょうか。(いまさら?!)
私たち、大人になって、多少困ったかもしれないけど何とか生きてきましたよね。
学校で損害保険なんて聞いたことなくても、家を借りるとき損害保険に加入しましたよね?
よく分からないのに、いきなり株式の信用取引に手を出して、一日で3億飛ばしたことないですよね。
家計簿を書いていないからって、会社員生活のなか生活破綻して路上生活にまでなった人、そんなにいませんよね。(まったくいないとは言いませんが)

ではなぜ必要なんでしょうか。

私の答えは、2つあります。

①知ることは人生を豊かにするから
→どんな情報でも、知識でもそうですが、知ることで自分の選択肢を増やすことができるから。知識は人生を豊かにするから。

②思い通りにお金を使えるようになるから(騙されにくい)
→世の中には、自分の頭で考えても答えが出ないことがたくさんあります。
その中で、自分の指針となるお金に対する考え方を持てるようになるのは、とても大切だと思います。
また、実験でもありましたが、金融に関して、まったく知識があると騙されないが、ちょっと知識があると騙されやすい。という結果がありました。
「ちょっと」ではなく、「しっかり」知識をつけることで騙されない知識を手に入れることが必要なので、お金について学ぶ必要があると思います。
(こちらはあとで別記事を作成します)

しっかり学ぶことで自分の思う通りにお金を使える人になりたいですね。

以下は金融教育に関する学習指導要領を抜粋しただけです。
ご興味ありましたらご参照ください。

小学生

学習指導要領
「家庭科」第2章-2

D 身近な消費生活と環境
(1) 物や金銭の使い方と買物
ア 物や金銭の大切さ,計画的な使い方
イ 身近な物の選び方,買い方
(2) 環境に配慮した生活の工夫
ア 身近な環境とのかかわり,物の使い方の 工夫

中学生

「社会」第2-(2)

私たちと経済
金融の仕組みや働きについては,家計の貯蓄などが企業の生産活動や社会に必要な様々な 形態の起業のための資金,人々の生活の資金などとして円滑に循環するために,金融機関が仲介する 間接金融と,株式や債券などを発行して直接資金を集める直接金融を扱い,金融の仕組みや働きを理 解できるようにすること

「技術・家庭科」

▶p108キャッシュレス化の進行、消費者被害の低年齢化に伴い,消費 者被害の回避や適切な対応
▶p110・・・計画的な金銭管理の必要性については,収支のバランスを図るために,生活に 必要な 物資・サービスについての金銭の流れを把握し,多様な支払い方法に応じた計画的な金銭管理が必要 であることを理解できるようにする。

高校生

家庭科

▶p39高等学校 『学習指導要領・解説』 家庭科・「家庭基礎」 [p39] ア 家計の構造や生活における経済と社会との関わり,家計管理について理解すること。家計の 構造や生活における経済と社会との関わりについては,可処分所得や非消費支出の分析など具 体的な事例を通して,家計の構造を理解するとともに,家庭経済と国民経済との関わりなど経済循 環における家計の位置付けとその役割の重要性について理解できるようにする。

生涯を見通した経済計画を立てるには,教育資金,住宅取 得,老後の備えの他にも,事故や病気,失業などリスクへの対応が必要であることを取り上げ,預貯 金,民間保険,株式,債券,投資信託等の基本的な金融商品の特徴(メリット,デメリット),資産形 成の視点にも触れるようにする。

生活における経済と社会との関わりについては,家庭経済と国民経済との関わりなど経済循環に おける家計の位置付けとその役割の重要性や家計の特徴や,教育,医療,社会保障などの負担の 拡大などについて,統計資料等を活用して現状を理解できるようにする。

こと、貯蓄と保険の違いなどを理解することが求められている。

公民科・「公共」

金融の働きについては,現代の経済社会における金融の意義や役割を理解できるようにするとともに, 金融市場の仕組みと金利の働き,銀行,証券会社,保険会社など各種金融機関の役割,中央銀行の 役割や金融政策の目的と手段について理解できるようにする。

金融の働き…に関わる具体的な主題については,例えば,起業のための資金はどの ようにすれば 確保できるか,中央銀行はデフレーションに対処するためにどのような政策がとれるか,といった,具体 的な問いを設け主題を追究したり解決したりするための題材となるものである

金融の働きと仕組みについては,金融とは,経済主体間の資金の融通であり,同時に将来資金を受 け取る権利の取引であることの理解を基に,金融を通して経済主体間 の資金の過不足が解消され,経 済活動が円滑に進行する一方,金融取引には情報の非対称性や不確実性が発生するため,信用が大 切となることについて理解を深めることができるようにする。 このような金融における資金の需給は,金融市場における金利の変化や,株式市場 と債券市場の 動向などによって調節されることを,銀行,証券会社,保険会社など各種金融機関の役割や間接金融, 直接金融の仕組みと併せて理解できるようにする。

以下引用元


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