証券会社でのクレカ積立、やった方が良い?やらない方が良い?
こんにちは。FPの工藤です。
最近、証券会社では、クレジットカード積立の広告が増えてきています。
そこで、FP的視点で、クレカ積立について考えてみたいと思います。
◆クレカ積立とは?
クレカ積立とは、毎月の積立投資の額をクレジットカードで支払う積立方法をいいます。
通常、証券会社指定のクレジットカードからの決済となり、楽天証券であれば楽天カード、SBI証券であれば三井住友カードとなります(今回はわかりやすくするため、この2社を例にあげたいと思います)。
メリットとしては、積立額によりクレジットカードのポイントが貯まっていくという点があります。
カードの種類によって異なりますが、100円につき1ポイント程度、ポイントがたまっていくことが多いです。
◆クレカ積立、良し悪しはケースバイケース!
まず、結論から申し上げますと、クレカ積立について「賛成か?反対か?」というと、「ケースバイケース」と考えています。
クレカ積立をやっても良い方は、生活の中でいつも使っているカードが積立投資の対象カードである方、と私は考えています。
要は、既に楽天カードユーザーの方が楽天証券で積立投資をする場合、または、既に三井住友カードユーザーの方がSBI証券で積立投資をする場合です。
そして、やらない方が良いケースとは、対象カードを保有しておらず、わざわざクレカ積立のために対象カードをつくり、クレカ積立を始めようとしている方です。
◆企業側の視点で考えてみよう
企業側の視点になって考えてみましょう。
企業が何のためにクレカ積立を推奨しているのか、考えてみてください。
企業は利益を得るための組織です。ボランティア団体ではありません。
クレカ積立をすすめ、ポイントを付与することにより、あらたなカードユーザーを増やしていこうとしています。
そして、そのカードユーザーにそのカードをたくさん使ってもらい、利益を上げていこうと考えているのです。
そのために様々な魅力的な広告をしたり、キャンペーンを行い、新たな消費を喚起しようとしています。
積立額分ポイントを付与したとしても利益が上がると考えているから、このような戦略を行っているのです。
別にそれが悪いことではありません。
ただ、消費者として、それらに乗せられてしまう可能性が高くなる、ということです。
「私は絶対企業のマーケティング戦略には乗らない!」という自信があるならそれもよいでしょう。
しかし、現時点で保有していないクレジットカードをクレカ積立のためにつくりクレカ積立をやっていきたい、と思っているのであれば、既に企業のマーケティング戦略に乗せられているということになります。
◆クレカは2枚あれば十分
そもそも、不要なクレカは持たない方がよいです。
それは、安全のためでもあり、お金が貯まる家計にするためでもあります。
クレカは、いつも使うカードと予備のカードの2枚程度で十分でしょう。
たくさんのクレカを保有し、支払いを分散してしまうと、家計管理が難しくなります。
最近では、クレカ以外にも様々なキャッシュレス決済があり、ただでさえ支出が複雑になっています。
お金を貯めたいなら、管理もシンプルに!
これもとても重要です。
いかがでしたでしょうか?
ポイントを貯めたいという気持ちも分かります。
しかし、企業のマーケティング戦略に乗せられることなく、家計管理をしっかりとすることの方が、最終的にはお金は貯まっていくと思います。
◆まとめ
・クレカ積立に向いている人はすでに対象カードを保有している方
・クレカ積立のためにわざわざクレカをつくってはいけない
・企業のマーケティング戦略に乗ってはいけない
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