65歳で3,000万円をつくるには、積立額はいくら必要？

2022年2月20日 17:49

①4万
②8万
③12万

現在30歳で貯蓄ゼロ、65歳までに3,000万円の資産をつくるには、毎月いくら積み立てればいいのでしょうか？　上記①～③からコレ！というものを選んでみてください。（運用利回り3%の場合）

正解）　①4万円

もしも、あなたが現在30歳だった場合、毎月4万円を積み立て、年間利回り３％で運用できたとすると、65歳時点では2,962万円。ほぼ3,000万円となります。

ちなみに…
・30歳から毎月３万円を35年間積み立て3%で運用したとすると、2,222万円
・30歳から毎月５万円を35年間積み立て3%で運用したとすると、3,703万円

3000万円をつくるには、手取り収入が月20万円の場合はその2割を、月40万円の場合はその1割を積立投資に回せばよいということになります。

30歳の方の場合、今全く貯蓄がゼロであっても、リタイアまでの目標額が3,000万円なら毎月4万円の積立投資が、目標額が2,000万円なら毎月3万円の積立投資が必要、まずはこの金額を目安にしてみましょう。

もしも、あなたが40歳だったらどうでしょうか？　同様に、現時点で貯蓄ゼロの場合をみてみましょう。

40歳の場合、65歳までには25年間あります。30歳よりも10年時間が短くなります。そうすると…

・40歳,から毎月3万円を25年間積み立て3%で運用したとすると、1,338万円
・40歳から毎月4万円を25年間積み立て3%で運用したとすると、1,784万円
・40歳から毎月5万円を25年間積み立て3%で運用したとすると、2,230万円

残念なから3,000万円には届きません。40歳の場合、65歳で3,000万円をつくるには67,000円を毎月積み立てていく必要があります。

では、50歳の場合はどうでしょうか？　65歳までは15年しかありません。30歳よりも20年間短くなります。そうすると…

・50歳,から毎月3万円を15年間積み立て3%で運用したとすると、681万円
・50歳から毎月4万円を15年間積み立て3%で運用したとすると、908万円
・50歳から毎月5万円を15年間積み立て3%で運用したとすると、1,135万円

残念ながら、3,000万円には程遠い状態です。50歳で貯蓄ゼロの場合、65歳までに3,000万円の資産を作るには、なんと毎月132,000円を積み立てていかなければなりません。

これら資産額の違いは何からきているのでしょうか？　

そう「時間」です。積立期間の長さです。

積立期間が長ければ、毎月の積立額は小さくなります。つまり、時間があれば、負担が少なく大きな資産を築いていくことができるのです。

この時間を味方につけるという考え方は、資産形成ではとても大切です。そして、負担なく大きな資産を築いていくためには、1年でも早く始めることがとても重要なのです。

時間は後戻りできません。今が一番若いのです。

ウェブ上には様々なシミュレーションサイトがあります。参考サイトとして、金融庁と日本銀行のサイトをご紹介します。

ぜひあなたも、以下の手順に従って、自分の年齢と目標額から毎月の積立額を試算してみてください。

【例】Aさん
・38歳
・リタイア年齢65歳
・リタイア時の目標額　3,000万円
・保有資産600万円
・想定利回り3%

①これから積上げる資産を計算する
　3,000万ー600万＝2,400万円

②積立期間を計算する
　65歳ー38歳＝27年

③サイト上で試算する
　金融庁のサイトによると毎月の積立額は48,000円になります。

Aさんの場合は、「毎月48,000円を積み立て３％で運用をしていけば、65歳時点で3,000万円の資産をつくることができる」という具体的な将来をイメージすることができるようになりました。

「こうすればこうなる！」という具体的なイメージと行動が分かると、お金の不安はなくなります。

そして、試算をしたら、【表1】に実際に書き出しておきましょう。

しっかりアウトプットすることにより、読んだだけの記憶が知識になり、それが行動に結びついていきます。ぜひ、実際に手を動かしてみてくださいね。

目標までの積立額がわかっても「何でどうやって積み立てればいいの？」が分からなければ、行動できないですよね？それについては、おいおい実践編も書いていきたいと思っています。お楽しみに～

【表1　積立額の試算表】

【参考サイト】
金融庁の資産運用シミュレーションhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html

・65歳で3000万円をつくるには、30歳なら月4万円、50歳なら月13万円。
・時間があれば負担が少なく大きな資産をつくることができる
・今が一番若い
・参考サイトで自分の積立額を試算してみよう
・具体的なイメージと行動がわかるとお金の不安はなくなる

注）試算では手数料や税金等は考慮しておりません。

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