勤労収入と財産収入で総収入を増やしていく!
今回は、「なぜ投資が大切なのか?」ということについてお話ししていきたいと思います。
より豊かになるためには、「自分も働き、お金にも働いてもらうこと」が大切です。
つまり、「勤労収入+財産収入」で「総収入」を増やし、より豊かになっていくことです。
多くの人は、毎日勤勉に働いています。
会社員の方は、企業価値を高めるために、自分の才能と時間、労力を使って、毎日一生懸命働いています。そして、その対価として、給与という形で勤労収入を得ています。
そこでちょっと考えてみてください。
会社員の方が一生懸命働いて高めた企業価値は、誰のものでしょうか?その利益は誰のものでしょうか?
経済学の世界では、長年、「会社は誰のもの?」という議論がされてきました。
「そこで働いている会社員(従業員)のもの?」
「いやいや、お金を出しているのは株主だから、株主のものでしょう?」
私は、大学院にいたころ、このテーマについて議論した記憶があります。
これには諸説ありますが、大別すると「シェアホルダー(株主)のもの」という説と「ステイクホルダー(株主だけではなく、社会全体を含む利害関係者)のもの」という説が有力です。
そこで、経済の構造から、自分の資産形成について考えてみたいと思います。
会社の利益って、どのように分配されるのでしょうか?
一部は次の事業のための原材料などに使われますよね。また、従業員の給与の支払いにも使われます。
ただし、従業員の方が一生懸命働いて企業価値を高めたとしても、その価値(余剰利益)をすべて従業員が受け取るわけではありません。一部はシェアホルダーである株主にも分配されます。
株主には配当として利益が分配されます。株主はお金を出資しているので、その見返りとして、配当を受け取ることができるわけです。
また、従業員が一生懸命働いて、企業に利益を生み出し、企業価値を上げて、株価が上がったとします。では、この株価上昇の利益は誰のものでしょうか?
株主です。残念ながら従業員は株価上昇の利益は受取れません(持ち株制度などは考慮していません)。
株主は、利益の一部を配当として受け取ることができる上、株価が上昇したときの利益も受け取ることができるのです。
従業員は自分の時間と体を使って働き、給与を受け取ります。これを勤労所得といいます。
株主(投資家)はお金を出資することにより、配当(インカムゲイン)や株価の上昇の利益(キャピタルゲイン)を受け取ります。これを財産所得といいます。
では、自分の資産をより豊かにしたいと思ったらどうすればよいでしょうか?
より豊かになるためには、自分が働き勤労収入を得つつ、さらに財産収入を得ることではないでしょうか?
ただ、「個別株を買ってください」と言っているわけではありません。
企業価値の上昇によるメリットを受けるためには、投資をすることが大事だよ、ということをお伝えしたいのです。
企業価値の上昇による恩恵を受ける方法には、個別株への投資だけではなく、株式投資信託への投資などの方法もあります。
方法論については、またいつかお話ししたいと思っております。
このように、投資というものを「経済構造」から考えてみると、投資という行為がいかに大切かを理解していただけるのではないでしょうか?
より豊かになるためには、自分自身も働き勤労収入をしっかりと得ていく。そして、お金を投資することにより財産収入も得ていく。
「勤労収入+財産収入」で総収入を増やしていく!
「自分も働くけれども、お金にも働いてもらう」という考え方は、資産形成を行う上で、とても重要なことだと思います。
【まとめ】
・従業員が生み出した企業価値は従業員や株主に配分される
・従業員は、自分の時間と体を使って勤労収入を得る
・株主(投資家)は、企業活動にお金を投じて財産収入を得る
・より豊かになるためには、勤労収入+財産収入で総収入を増やしていくこと
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