遺族年金がもらえない!死別シングルマザーだった私が体験したお金の誤算
今回のお伝えするのは、まさかアラフォーで未亡人になると思っていなかった私の「こんなことになるなら・・・しなければよかった」というお金の失敗談です。レアケースかもしれませんが、こんなケースもあるんだとお読みいただければ幸いです。
たまたま夫が失業中で私が扶養していた!
配偶者と死別したら遺族年金をもらえる!そう思いますよね。私はもらえませんでした。なぜなら、遺族年金をもらえる条件にあてはまらなかったからです。
前夫は癌で亡くなったのですが、病気が見つかったときは失業中でした。当時、夫は自営業、私はサラリーマンで、私の方が収入が安定していたため、夫は私の扶養家族となっていました。遺族年金は稼いでる人が亡くなった場合に残された家族に支払われるもの。我が家の場合は、私が生計維持者であり、所得制限もオーバーしていたため該当しませんでした。
母子手当なし、0歳児をかかえ思った以上の出費
ひとり親家庭に支給される児童扶養手当(東京都だと児童育成手当もある)には所得制限があります。前夫が亡くなったのは息子が生まれた年であり、所得制限の判断に用いる所得は前年のもの。
妊娠中ではありましたが産休まで正社員でバリバリ働いていた年の所得です。大手企業の管理職だった私はこの所得制限を大幅に超えておりました。(遺族年金の所得制限も超えていましたので・・・)
ひとり親にもらえる手当はなし、保育園の料金は最高額。それだけ稼いでいたので仕方ないでしょと思いますが、状況は0歳児をかかえたシングルマザー。出産前と同じようには働けません。結局、フルタイムの仕事を続けるために、ベビーシッターさんにお願いしたり、実家の親にきてもらったりと、シッター代と新幹線代で毎月5~10万円の出費。
毎日持ち帰り仕事をし、必死に働きましたが、残業はもちろん、泊り出張も海外出張も出来ない私は子会社へ転籍となり、給与も大幅に減ってしまいました。
夫婦共有名義の住宅ローンはチャラにはならず…
自宅マンションを子どもが生まれる前に購入していました。先に書いた通り、夫は自営業、私がサラリーマンということで、マンションのローンは私の方が審査が通りやすく、おおかた私の名義で組みました。債務者が亡くなれば、ローンがなくなる保険に入っていましたが、主な債務者は私のためローンはほぼほぼ残りました。
さらに、自宅から会社までの通勤に時間がかかりすぎて保育園の送迎がギリギリだったこともあり、私は急いでマンションを売却してしまいました。それも底値で。マイホーム売却時の税控除も使わず、お金の面では大失敗でした。
病気になる直前に生命保険を減額していた
生命保険についても失敗しました。夫が失業したタイミングで保険料を大幅に減額してしまっていました。その後、病気が発覚&私妊娠という流れです。。。子どもがいないアラフォー夫婦。万が一の万が一に入るとは夢にも思っていませんでした。
0歳児の息子を抱えて生きていかなければならないのに、遺族年金なし、母子手当なし、生命保険も大幅減、住宅ローンだけ残る・・・という状況でした。家を買う時、家を売るときはもちろん、生命保険について、税金について本当に無関心でしたね。のちに再婚し、FPの資格をとり、その無知さがよくわかりました。