
「さぁ!資産形成をはじめよう」 4-⑯ねんきん見込額を知ろう(後編)
みなさん、こんにちは。FPあきあお です。
前回は、これから国民年金を納付していったら、どのくらい受給できる年金額が増えるのかを見てみました。
ねんきん定期便で確認できた「これまでの加入実績に応じた年金額」に「これからの納付見込み分に応じた年金額」を加えた金額が65歳から受給できる年金額になるんでした。
今回は「4.現状を把握してみよう」から、将来受給できる厚生年金額について見ていきたいと思います。

これから納付していく保険料でどのくらい年金額が増えるの?
厚生年金(老齢厚生年金)
厚生年金は、国民年金と比べて計算が複雑です。

これまでの実績に応じた厚生年金額は、ねんきん定期便で確認できました。
これからの加入見込みに対しての年金受給額はどのように計算するのでしょうか?
①報酬比例部分②経過的加算③加給年金額の3つから構成されていて、、、などの細かいことはここではいったん置いておき、最も大切な①報酬比例部分で65歳から受給できるざっくりとした年金額を把握してみましょう。
上の図では平均標準報酬額という難しい言葉が出てきましたが、ざっくり言うと毎月の月給と賞与の合計を平均した1ヶ月間の金額です。
事例では、いま35歳の人が65歳まで会社で30年間勤務しようと考えているケースです。
毎月の月給と賞与の合計を平均した1ヶ月間の金額を43万円として、240月(20年間)は変わらないと設定しています。これに5.481/1000を掛けるとこの期間に納付した保険料に対する年金額(565,639円)が計算できます。
給与が20年間変わらないなんてことはないので、ご自身のケースに合わせて金額と期間から計算してみましょう♬
事例では、240月以後の2045年から5年間は給与38万円、2050年後からの5年間は給与33万円に減額しながら働く見込みを立てています。
赤い矢印を合計すると 798,481円。つまりこの金額が、35歳から65歳まで勤務した場合に、65歳から受け取れる年金額になります。
国民年金同様、35歳までの加入実績に応じた年金額は、ねんきん定期便で確認し、これからの分と合計することで厚生年金の受給額が把握できますね。
今回はここまでとなります。
厚生年金の計算は難しいですよね。。
いくらの給与がいつまで貰えるのか。4-⑭将来の収入を想像するでも書きましたが、情報収集力と想像力が大切になります。ぜひ一度シミュレーションしてみてくださいね。
次回は、下図の年金についての前提を入れ込んでいきます。
これができると、ライフプラン表の収入部分がすべて埋まることになりますよ!楽しみですね!

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。