妄想大河ドラマ 浅井三姉妹
淀殿を勉強していくうちに、浅井三姉妹についても深く妄想するようになりました。
詳しく勉強するまでは、信長の妹のお市の娘たち。長女の淀殿は生涯で3度も落城を経験するというドラマチックな姫。ぐらいの印象でしかありませんでした。そもそもが戦国時代はあまり詳しくはなかったのです。
戦国時代に興味を覚え、信長からはじめて秀吉、家康と王道の武将たちから調べていき、気が付くと私の興味は淀殿にうつっていったのです。
なぜ、淀殿は秀頼を戦場に出さなかったのだろうか、と。関ヶ原では秀頼はまだ幼かったので、まあ、わかるとして、大坂の陣のではさすがに立派な成人と言えるでしょう。
本当に淀殿は、秀頼を溺愛しマザコンでヒステリックでってそんな理由で
豊臣を滅ぼしてしまったのか、あの信長の姪が、そんなお姫様なのか。
そんな風な疑問がわいたのです。
それに、勝者が歴史を都合よく書き換えるということは古今東西共通事項ですし、であれば逆に、悪女だなんだと良くないイメージであればあるほど、本当のところは全くの逆だったってことは十分にあるのではないか。
そんな風に思って、淀殿を追いかけ始めました。
信長だの家康だの有名な戦国武将に比べると本や資料は本当に少ないのですが、後の時代に創られたイメージを除いて淡々と本や資料に向き合うと、淀殿の足跡が鮮やかにうかびあがってくるのです。
淀殿は一人ではありませんでした。浅井三姉妹といわれるように、初と江、二人の妹とともに懸命に戦国の世を生き抜きました。この三姉妹の絆の強さを知れば知るほど、リアルに戦国を生きた女性たちの姿を知ることができます。そしてそれは、今まで知らなかった新たな戦国の世の一面を私にありあいりと見せつけてくるのです。
今までの戦国を舞台にしたドラマって、大河ドラマをはじめほとんどが「武将」が主人公でした。女性が主人公のドラマで記憶にあるのは、ねねを主人公にした大河ドラマ「おんな太閤記」ぐらいです。「春日局」もぎりぎりか。「利家とまつ」などは、夫婦って感じですので、ちょっと違うかな、と。
そこで、妄想歴史としては、ぜひ大河ドラマで浅井三姉妹を主人公にしてほしいと切に思うのです。調べれば調べるほど、この浅井三姉妹には「生きぬく」という強い意志を感じるのです。何があっても浅井の血を残す、その為に生き抜く。信念です。ここのところを表現できたらどんなに素晴らしいドラマになるだろうかと妄想するのです。
そういえば、江は主人公になってましたね。でも、ぜひ浅井三姉妹を主人公にしてもっともっとリアルな女性たちの戦国の戦いを描いてほしい。
妄想歴史においては、あの家康をもっとも追い詰めたのは淀殿です。
もちろん淀殿には、三姉妹をはじめ多くの女性のバックアップがありました。戦国の世に女性たちが知恵をふりしぼり、懸命に生き抜いていこうとする姿を大河ドラマで観ることができたら本当に幸せです。
できれば、「龍馬伝」のようにダイナミックに。あの大友 啓史氏の演出で。これはただ単に大河ドラマで一番「龍馬伝」が好きって理由からですけれでど。
いつか大河ドラマ「浅井三姉妹」を観ることでできるまで、妄想し続けようと思います。