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楽しい妄想歴史のすすめ No.3

図書館に捧げる一日

妄想歴史をすすめるために必要なテーマを決める場合や、あるいは情報収集をするために、私が最も楽しめて必要とする場所が図書館です。

私の場合、一度図書館に入ってしまうと結構長い時間を要してしまいます。なので「今日は図書館の日だ」と決めて、一日を図書館に捧げたりします。

始めはストレートに「歴史エリア」でウロウロ

まずは「歴史エリア」で、これは!?と気になったタイトルの本を手に取りざっと目を通します。
それが内容をもっと読んでみたいと思える本であれば、まずは手元にキープ。だいたい3~4冊(手に持てるぐらい)ぐらいをキープしたところで、席に着いてそれぞれの本を読み始ます。

1冊をまるまる読んでしまうこともあれば、必要な個所だけを読んで終わり、という場合もあります。で、手元にキープした本に一通り目を通したら本を元の場所に戻します。
これを1クールとして、時間があるだけこのクールを繰り返します。

この時、後々何を読んだか分かるように、キープした本のタイトルと著者、出版社はノートに記録するようにします。私のように妄想歴史歴が長いと一度に複数のテーマをすすめているので、何のテーマでその本を読んだのか分かるようにするためです。

また、しばらく経ってから「あれは何だっけな?」ともう一度読みたくなったり、キープはしたものの時間が足りなくて読めなかったりすることもありますし、最初は軽くざっと目を通しただけだったのに、妄想歴史がすすむにつれて必要な情報がより広がっていくと、改めて詳しく読む必要が出てくる場合もあるからです。

また、複数テーマを同時にすすめていて、その時代が近い場合、例えばテーマが「本能寺の変」と「茶々」だったりした時など、一応それぞれに独立したテーマではあるものの、同時代なうえに、なにせ信長と茶々なのでかぶるところがかなりありまして、「あれ?この本はどっちの時に読んだんだっけ?」と混乱しかねません。
ので、この辺はきっちり整理をしておくわけですね。

なぜなら、「今日は茶々でいくぞ!」と意気込んで図書館に来たのに、帰る頃にはいつの間にかテーマが「本能寺の変」に変わっていた、ということも多々あるからです。

そういった事態に備えて、タイトルなどは押さえておくととても便利です。
が、まあ、それはそれで楽しいのでいいのですけれどね。

歴史エリア以外もウロウロ

始めは歴史エリアをウロウロしていますが、調べたいこと、知りたいことがどんどん増えてくるので歴史エリア以外もウロウロします。

文学エリアとか、神話エリアとか、宗教エリアとか。あとは意外と、心理学関連のエリアや哲学系エリアもウロウロします。他には例えば経済史などもいいですね。

私は、できる限り当時の人々の価値観を知りたいと思っています。
彼らの価値観がどんなもので、今を生きる私とどこが同じで、どこが違うのかを知ってから妄想歴史をすすめたいからです。

なぜなら、それを知らないですすめるよりも、彼らの価値観をきちんと知ったうえで妄想歴史をすすめる方がずっと深みと味わいが増し、私にとってはいっそう彼らをリアルに身近に感じることができるからです。

私は、結局歴史とは人の歩みであり、私と同じ「人間」の営みの積み重ねだと考えています。なので、歴史上の人物を「書物の文字、いち単語」ではなく、「私と同じの生身の人間」として実感したうえで、彼らがどんな思いで生きて、どんな考えで何を選択したのか、あるいは選択せざるを得なかったのかに思いを寄せてから、彼らが下した大小いろいろな決断に迫りたいと考えています。彼らなりの決断の理由を知りたいからです。

なので、図書館は最適な場所

妄想歴史にとって、図書館ほど最適な場所はないと思います。
時間が取れる日が休館日だとがっかりするので、私は行きつけの図書館を複数押さえています。あっちがダメなら、今日はこっち、といった具合に。

図書館では歴史のみでなく、さまざまな分野の本がきちんと整理されていて探しやすく、気になる事柄があれば、すぐに調べることができます。
そして、何より静かで妄想歴史にどっぷり集中することができます。

私は学生の頃から図書館が大好きでした。
図書館で読みたい本を探す時間がとても好きだし、図書館のあの知識に囲まれている雰囲気が大好きなのです。何故か気持ちも落ち着くのです。

図書館という知識の宝庫で妄想歴史をすすめることができるこの幸せを、
ぜひ、ひとりでも多くの方に味わっていただければ幸いです。