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狐と龍と、天狗と弁天

勘のよい方なら、今回のテーマはタイトルでおわかりでしょう。

ここのところ神社の話が続いていたので、自分が書き綴った事実関係に誤りがなかったか、もしかしたら見落としていたことがあったんじゃないかなどと、ネットで調べものをしとりました。

そしたら、面白い話に辿り着きましてね。
自然霊には、主に「稲荷系」「龍神系」「天狗系」「弁天系」の4タイプがあって、それぞれの性格に当てはまる人は、その自然霊に守っていただけるという類いの話題です。

わたし、仕事でロケに行くと〝晴れる〟んです。
まぁ、スタジオ撮影や室内メインの施設撮影、野外撮影を要しない通常取材などでは雨になることも多々ありますけど。晴天が実施条件の大前提になるよなロケでは完全に晴れますね。これはもう、若い頃から不思議とそうなっちゃっていて、かつてのボスがわたしに大事な案件を任せる理由の一つにもなっていました。ボスはそういう験担ぎにこだわる人だったので。
それに、わたしの仲間には、実はもう一人〝晴れ男〟のカメラマン氏がいて、わたしと彼がセットで動く時は必ず晴れますね。十中八九? いえ必ず(笑)。
ファッションや人物撮影が絡む撮影では重宝されましたよ。アイツに現場を指揮させれば問題ないって。

で、晴れ男や晴れ女とされる人は「稲荷系」の自然霊に守られているんですってね。稲荷系といえばお狐さん。稲荷神の眷属です。わたしもキツネが大好きですし、あぁなるほど自分は稲荷系なのかぁって思ったわけです。

あ、ちなみに。いろんなブログを拝読していると、○○系の自然霊を「守護霊」として語られる方も多数いらっしゃるようですが、それはチョット違うんじゃないかと首を捻ってしまいました。気が合うというか、なじむというか、しっくりくると言い換えたほうがいいのかな。あくまでも相性がいいというだけで、なにか神懸った特別なチカラによって庇護されていると考えるのは人間の悪いクセ。強めに言っちゃうと傲慢です。
人にとっては、そういう超常的なナニかに頼らない自助努力こそが大切ですし、超常的なナニかさんのほうだって、自力で頑張って徳を積もう、善であろうとする人にこそ力を貸してあげたいと思うはずです。
そこは、人間関係とおんなじですよ。やっぱり神さんや、神さんに仕える精霊さんたちだって、素直で、ポジティブで、一生懸命な人を応援したくなるでしょう。自堕落で他人頼みな人は助けませんて。

でも、この稲荷系の人の特徴とされるものを眺めていても、なんか腑に落ちないんですよね。諸説あってどれがホントかはわかりませんが、どのブログにも共通していたものを以下に書き上げてみました。その上で、ちょっとコレはわたしのことではないかなぁって疑問に思ったのです。

・楽観的
・好奇心旺盛でとっても器用だが飽きっぽい
・気配り上手
・おっちょこちょいのお調子者
・食べ物には困らない

むしろ、そのあとにあった「龍神系」の人の特徴のほうにビビッときました。

・決断が早く、白黒ハッキリさせたがり
・人を取りまとめるのが得意
・興味があることはとことん追求、なければまったく反応しない
・せっかちなのが玉に瑕、そしてズボラで大雑把
・何かと水を飲む、水辺が好き、雨が好き

それに、普段お参りする神社や仏閣も、お稲荷さんは若干回避気味で、断然龍神さんにまつわるところが多いことに思い当たりました。お不動さんが右手に握る倶利伽羅剣にも龍王さんが巻き付いていますでしょ。

まぁとにかく、雨男ではなく晴れ男という一点のみが不一致なだけで、あとはどれもこれも龍神系なんです。特にわたし、食事の時は主食が米であっても水をガバガバ飲みますし、汁気がないとダメなたちで好物は鍋料理。晩秋初冬のしぐるる里山の現風景に出くわしたら、もうそれだけでウットリしちゃいますね。雨露に濡れた石畳や庭のつくばいを見ているだけでも心が洗われます。

芸術家肌の一匹狼で唯我独尊な「天狗系」とも違う気がするし、慈悲深くて思いやりに優れて誰かをサポートすることで力を発揮する「弁天系」とも明らかに違う。やっぱり龍神系がしっくりくるんですよね。

ただし、重ねて申し上げますが、ご自分が○○系に当てはまるからと言って、お願いすればいつでも味方になってくださると考えるのは、少々浅はかではないかと思うのですよ。

これは、神社仏閣に〝兎にも角にも御利益や開運を求めてお参りをする〟のとおんなじことで、神さんや神さんのお遣いを我欲のために利用しよういうあさましさにつながります。

そういう不遜な態度ではなくってですね。もっとこう、なんていうか、神さんやそのお遣いさんに畏み、感謝し、神さんたちが護ってくださるこの世界に対して、ご自分はどう貢献できるのかを考えたほうがよいと思うのです。

んー、ちょっとわかりにくいかしら。

簡単に言えば「神さま助けて!」は最後の手段なんスよ。
「わたしなんとか踏ん張ってみるからさ。そこで見守っていてくださいね」
それが健全だということです。

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