第7回:秘教編2|ベンジャミン・クレーム氏
世界教師の出現を伝えるメッセンジャー
現代に救世主が出現する。
その救世主の名は、マイトレーヤという。
その情報を世界に伝えたのが、ベンジャミン・クレームというイギリス人の画家である。
話は逸れるが、イギリスという国はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという四つの国が合わさった連合国家である。
そのせいかイギリス人は地域性が強い。
例えば、日本人が「イギリスから来た方ですか?」と訊くと、「私はスコットランドから来ました。」というような返答が来るらしい。
これは江戸時代の日本人の感覚に近く、当時の日本人に「どこの生まれ?」と訊くと、「拙者は武蔵国でござる。」という感覚に似ている。
現代の日本人にはこのような感覚はないが、イギリス人には地域性という感覚が今もなお残っているらしい。
そのような意味で言えば、クレーム氏のことをスコットランド人画家として紹介した方が、礼節に適っているのかもしれない。 (彼は3段階のイニシエートなので、形式的なことは気にしないだろう。)
クレーム氏は、1975年からマイトレーヤの出現とそれに伴う人類の心の準備について、世界各地で説いてきた人物である。
彼は背後の高次元存在からこの情報を世界に公にすることを指示され、それを使命として生涯に亘り奉仕活動を続けてきた。(2016年に逝去)
無償奉仕で続けられた日本での講演活動
日本では1985年から2010年までの25年間、5月中旬に東京・大阪・名古屋等でクレーム氏の講演会が開かれた。
会場は大規模な日比谷公会堂や東京シビックホール等で開催されたが、入場料は全て無料だった。
ちなみに、彼は霊的なことを説いていても宗教団体の活動ではないので、会場での勧誘等は一切無かった。
私も2004年から5回程クレーム氏の東京講演に足を運んだ事があるが、会場には様々な年代の人が訪れていた。
当時は新聞紙や電車の中でも来日公演の広告を見かける事が多かったので、講演には行かなくても彼の存在を知っている人も多いかもしれない。
なお、日本でのクレーム氏の講演会の翻訳はアメリカ在住の石川道子氏によってなされたが、彼女はクレーム氏の数々の著書の翻訳も行ってきた。
マイトレーヤとサイババからの祝福のエネルギー
この講演会で白眉なのは、講演の初めと終わりにマイトレーヤからクレーム氏の掌を介して会場の参加者に送られる「祝福のエネルギー」である。
祝福のエネルギーは高波動の気であり、各自に霊的な目覚めをもたらすとされているが、中には奇跡的な治癒を体験する人もいるという。
この祝福のエネルギーはマイトレーヤのみならず、インドのサイババ大聖からも同時にエネルギーをいただくことができた。
世界教師マイトレーヤは、約2350年間のアクエリアスの時代に滞在する惑星の大聖である。
その後カプリコーンの時代は、クート・フーミ大師がその役割を継がれるという。
サイババは惑星の大聖ではなく、それを凌駕する宇宙の大聖であるという。
霊的には、マイトレーヤの先達(先輩格)に当たる存在である。
この高波動の二つのエネルギーの相乗効果により、会場の参加者達の中には、意識が保てなくなり眠ってしまう人達も少なくなかった。 これは霊的な器のできていない人は、高周波数を浴びると眠気に襲われる事があるからだ。
実を言うと、マイトレーヤの「祝福のエネルギー」は、クレーム氏の講演会の動画を視聴すれば今現在でもいただくことができる。
その場合は、頭頂の第7チャクラ(サハスラーラ)に意識を向けると良い。
なお、講演会では十二歳以下の子供は入場制限が設けられていたので、動画視聴の際は注意が必要である。
何故なら、子供はチャクラが未発達の為、高周波数に対応できず弊害が出る可能性があるからだ。
そして、ただ一人だけ残った・・・。
クレーム氏のようなイニシエートの人生は、傍で見ているよりも壮絶なものである。
本来ならば彼には霊的同志があと四人いたはずなのだが、諸事情によりマイトレーヤ出現の宣布の奉仕活動に参加することができなかった。
それにより、クレーム氏はただ一人で他の四人分の役割を果たさなくてはならなくなってしまった為、その苦労は計り知れない。
このような奉仕活動に人生を捧げたベンジャミン・クレーム氏に、感謝の気持ちを捧げて筆を置くことにしよう。
参考文献: 現代のマンダラと不朽の知恵
個人的な感想を述べると、この画集に触れたりページを開くだけで波動が上がる。
霊格の高いイニシエートの彼が描いた絵画は、まさに秘教的なマンダラといえる作品群である。