【乳腺炎と乳腺症】『良いおっぱいの日』にする『悪いおっぱいの話』
◆良いおっぱいの日
今日は、11月8日。
1108で『良いおっぱいの日』らしいです。
でも、最後の『い』が足らなくないですか?
1108、『良いおっぱの日』になりませんか?
なんか納得できない!
コンはへそ曲がりなので
『良いおっぱいの日』に、『悪いおっぱいの話』をしようと思います!
おっぱいに、良いも悪いもないでしょう?
そう思うかもしれません。
その通りです。
胸は、女性にとって、とても大切な体の一部で
人によってはシンボルだったり、こだわりポイントだったりします。
大きさや、色や、形で、悪いとか言っては絶対にいけません。
では、コンが今からお話しする『悪いおっぱいの話』とは、なんなのか!
ズバリ、コンのおっぱいの話。
コンのおっぱいの病気の体験談です。
コンは数年前、『乳腺炎』という病気になりました。
苦しんでいる人が特に多い胸のトラブルには、
名前がよく似た『乳腺炎』と『乳腺症』があります。
また、症状が良く似た『乳がん』もあります。
コンが昔苦しんだ『乳腺炎』と、今も悩んでいる『乳腺症』、
いつかなるかもしれない『乳がん』について、お話ししたいと思います。
おっぱいの病気の話なので、女性向けにはなるのですが、
ぜひ男性の方にも、読んで欲しいです。
アナタのパートナーの女性や、娘さんを守るヒントになるかもしれません。
◆『乳腺炎』と『乳腺症』の違い
『乳腺炎』と『乳腺症』は、名前が似ていても全くの別物です。
発症する理由や、対処方法がまったく違うので、注意が必要です。
『乳腺炎』は母乳がたまってしまったり、
細菌感染などによって発生するおっぱいの炎症のことを言います。
乳腺炎は感染症のひとつ、つまり病気です。
病気なので、治療する必要があります。
逆に、『乳腺症』というのは、病気の名前ではありません。
女性ホルモンの変化によって発生する乳房の張りや痛み、
しこなどの症状のことを、まとめて乳腺症と言います。
『乳腺症』は病気ではなく、
ホルモンバランスの変化で発生する不調という扱いになるので、
必ず治療をしなくてはならない、という訳ではありません。
生理での体調不良は病気ではないので、
多くの人が通院しないのと同じような感じです。
◆『乳腺炎』は授乳期だけの病気じゃない!
乳腺炎は授乳期(母乳の出る時期)の女性だけが発症すると病気だ!
と思っている方が多いと思います。
コンもそう思っていました。
でも乳腺炎は授乳期ではない、
母乳が出る状態でない女性でも、発症する事があります。
実際、コンは妊娠したコトも、母乳が出たコトもありませんが、
乳腺炎を発症しました。
授乳期ではない方でも、乳腺炎を発症している可能性があります。
おっぱいが赤く腫れる、痛みを感じる、しこりがある、
乳房がつったふくらはぎの様に硬くなる、乳首から膿が出るなど、
おっぱいに異常が出てまったら
乳腺外来という専門科があるので、ぜひ受診してください。
◆乳腺炎の種類
乳腺炎は母乳がたまってしまったり、細菌に感染することで発症します。
発生した理由や進行状況によって、病名が細かく分かれています。
『鬱滞性乳腺炎』
乳腺炎は授乳期でなくても発症する可能性はありますが、
多くの人は授乳期に発症しています。
特に発症者の多い『鬱滞性乳腺炎』は、
母乳がおっぱいの中に溜まってしまうコトで、発症します。
母乳がたまった乳腺は、炎症が起きやすい状態になります。
また、母乳は栄養満点なので、細菌感染が起きやすいそうです。
『化膿性乳腺炎』
おっぱいの中に細菌が入ってしまうと、母乳などと反応して炎症が起こり、
膿ができてしまいます。
それを『化膿性乳腺炎』と呼びます。
膿がまるで母乳の様に、乳首から出ることがあります。
妊娠しているわけがないのにナゼ!とパニックになる方も多いそうです。
というか、コンがそうでした。ビックリしました。
母乳以外でも、おっぱいの中にたまった分泌液などに
細菌が入って発症するので、授乳期でなくても発症する可能性があります。
コンはコレ、化膿性乳腺炎になりました。
症状によっては、皮膚を切開し膿を出す場合もあるそうです。
コンは、薬でなんとかなりました。
『乳輪下膿瘍』
化膿性乳腺炎が悪化して、
乳輪の下(おっぽいの内側)に膿がたまるのが、『乳輪下膿瘍』です。
陥没乳頭の人や、タバコを吸う人は、
化膿性乳腺炎が悪化して、『乳輪下膿瘍』になりやすいそうです。
陥没乳頭の人は発症しやすく、治りにくくて、
しかも、再発しやすいです。
また、手術が必要になる場合もあって
おっぱいを切り開いて、膿を取り出したり、
おっぱいの一部を、切り取るそうです。
◆乳腺炎に似ている『炎症性乳がん』に注意!
乳腺炎と良く似た症状が出る病気に『炎症性乳がん』があります。
乳腺炎なのか『炎症性乳がん』なのかは、
素人が判断することは、絶対不可能なくらいソックリです。
乳腺炎にかかったと思ったら、すぐに乳腺科を受診して、
『炎症性乳がん』かどうかの検査を受けてください!
『炎症性乳がん』は、とても進行の速いタイプの乳がんです。
もしかして…と思ったら早めの行動を!
◆『乳腺症』とは
『乳腺症』は、女性ホルモン量の変化によって起こる症状で、
女性なら誰でも発症する可能性があります。
女性ホルモンが分泌されると、体は妊娠や授乳の準備として、
おっぱいの中の乳管などの組織が大きくなっていきます。
そのせいで、おっぱいは腫れたようになり、
痛みを感じたり、張ったり硬くなったりします。
乳首や乳輪から、分泌液がでる場合もあります。
30~50代の発症率が高いそうですが、
コンの様に20代前半でも、強い症状が出る人も多くいます。
◆『乳腺症』と『生理』の関係
『乳腺症』は、女性ホルモンの過剰分泌によって起こる症状です。
なので、女性ホルモン量の変化が起きる、生理にも大きく関係しています。
生理前に、乳腺症の症状が強くなる人が多いそうです。
コンはまさに、この通りで
生理直前が特に、痛みや張りが強くなって、
逆に、生理が始まると症状は弱まっていきます。
◆『乳腺症』と『乳がん』の違い
『乳腺症』と『乳がん』の1番の違いは、
しこりが良性であるか、悪性であるか、というところです。
乳腺症のしこりは良性で、乳がんのしこりは悪性です。
痛みを感じるしこりは、乳腺症の可能性が高いそうですが、
乳がんでも痛みを感じる場合があるので、決めつけてはいけません!
検査して、しこりが良性腫瘍であった場合は、乳腺症という事になります。
乳腺症は病気ではないので、そのまま経過観察になることも多いです。
でも、悪性腫瘍だった場合は、乳がんなので、治療に入ることになります。
しこりを見分けるのは、とても難しいので、
自分で勝手に『痛みがあるから乳腺症』と決めつけてはいけません。
もしも乳がんだった場合、放置しては大変なコトになります。
胸のしこりを見つけたら、必ず診察を受けて下さい。
◆『乳腺症』の治療法と改善方法
乳腺症は病気ではないので、症状の重さにもやりますが、
薬などは使わず、経過観察を行う場合が多いそうです。
ただ、痛みが強い場合には、
ホルモン分泌を抑える薬を使うコトもあります。
コンは、月経前不快気分障害(PMDD)の薬と合わせて、
ホルモンコントロールの薬を飲んでいます。
薬を使わない乳腺症の対処方法のひとつに、生活習慣の改善があります。
乳腺症の症状を和らげる生活習慣としては、
『早寝早起き生活サイクルを安定させる』『寝不足にならない』
『脂肪分の多い食事をしない』『暴飲暴食をしない』
『カフェイン、アルコールを取り過ぎない』『ストレスをためない』
が有効だと言われています。
基本的に、女性ホルモンの分泌量と症状の強さは関係してくるので、
生理を軽くする生活習慣が、そのまま乳腺症を軽くするコトになります。
◆【体験談】悪いおっぱい『乳腺炎』
コンが『乳腺炎』になった時の話、
体験談を語らせてもらいたいと思います。
数年前、まだコンが10代だった頃のお話です。
胸が張った感じの日が数日続き、少しづつ痛みを感じるようになりました。
異常に気付いて3日目くらいに、乳輪の内側、おっぱいの中に、
小さなしこりを、見つけました。
おっぱいの上からしこりをコリコリすると、
ズキっと鋭い痛みを感じました。
寝違えた首を、うっかり振ってしまった時の痛さに似ていました。
もともと生理前は、胸が張ったり、痛むことが多かったので
『まぁ大丈夫でしょう…』と思って放置してしまいました。
生理も始まって、いつもなら痛みが引くタイミングになっても、
痛みは増すばかり。
しかも、しこりが大きくなっているような…
本当にしこりが大きくなってしまったのか、
確かめようと思っておっぱいを触っていると、胸の先から…
「とろっ…」
なんか出た!!!!
おっぱいの先から、白くて少しネバついた汁が出てきました。
おっぱいの先から出る白い汁、母乳だ!母乳が出た!
え!?なんで!?どうして!?
もう完全にパニックです。
当時のコンには、妊娠の心当たりはありません。
今もないですが…人生で一度も妊娠の心当たりができたコトはないですが…
話しを戻しますね。そして、すこし変な話をします。
そのころコンは、
『お姉ちゃんとの子供がお腹にいる』という妄想をよくしていまいた。
お姉ちゃんは女性ですし、
コンとお姉ちゃんとでは、子供ができないコトくらいは分かっていました。
それでも、もちろんお姉ちゃんの前ではやりませんでしたが、
自分のお腹をさすって、子守唄を歌ったり、
お腹がぐぅ~となった時などは「あっ、蹴った」とか言って、
妊婦さんごっこをしていました。
『妊婦さんごっこ』をしているのがバレないように、
お腹が痛いと嘘をついて、お姉ちゃんにお腹をさすってもらったり
お腹の音を聞いてもらったりしたりしました。
その時コンは、お腹の子供を、女だけど父親のお姉ちゃんに、
可愛がってもらっている気分を感じていました。
どうですか?引きました?ですよねー。
みなさんを引かせるほどの、コンの『妊婦さんごっこ』の本気っぷり。
というか『我ながらここまでやるのは引くなー』という意識もありました。
やりすぎの自覚があったコンは、おっぱいの先から白い汁が出たとき、
「母乳出ちゃた!!!想像妊娠しちゃった!妄想しすぎた!!!」
そう思いました。
その頃は、お姉ちゃんと2人で暮らしていたのですが、
いまほど、全てをさらけ出せていなかったので
「母乳が出た。想像妊娠した」なんて言い出せず、
相談できないまま数日がたちました。
おっぱいの先から出る汁の量が、どんどん増えていきます。
コンは、締め付けが苦手なので、
上の下着(ブラ)をすることは、ほとんどありません。
でも、もう、ブラがないと、
Tシャツに、染みができるようになってしまいました。
仕方がないので、おウチの中だけど、ブラをするようになりました。
その変化に気づいたお姉ちゃんに、何度も聞かれて、やっと相談しました。
まず、お姉ちゃんが教えてくれたのは、
想像妊娠は妄想という自覚があったら起きない、というコトでした。
よかったー、想像妊娠じゃないんだー。
じゃあなんで母乳出てるのよ!!!!
お姉ちゃんが気づいたのですが、
よく見ると、白い汁は乳首からではなくて、乳輪から出ていました。
しかも少し黄色っぽくにごっていました。
あれ、これ母乳じゃないんじゃない?
そして、しこりはさらに大きくなって、
お姉ちゃんがさわって、すぐに分かるサイズになっていました。
すぐに病院に、行くことになりました。
でも、汁は止まらない、しこりは痛み続ける状態なのに
コンは病院に行きたくないと、ダダをこねてしまいました。
だって、なんだかワケの分からない状態になったおっぱいを、
知らない人に見せるコトになるんですよ!
絶対嫌ですよ!恥ずかしい!!!
半べそでごねるコンを、お姉ちゃんは説得してくれました。
「行くのは『乳腺外来』という、おっぱい専門の病院だから、
先生は女の人だよ」と。
本当は女同士でも、おっぱいを見せるのは嫌だけど、しかたないか…
コンはお姉ちゃんに連れられ、『乳腺外来』へ。
名前を呼ばれて、お姉ちゃんと一緒に診察室に。
ここで、大問題発生!
待っていた先生は、男の人でした!
無理!無理!無理!
知らない男の人に、おっぱいなんて見せられませんよ!
帰って女性の先生が見てくれる病院をさがしたいと、
コンはお姉ちゃんにお願いしました。
でも、実はその時、結構遅い時間で、ココで逃げてしまうと
診察が少なくとも明日より後になってしまう状態でした。
あきらかに異常な妹(コン)のおっぱいを、このままにするワケにいかない。
少しでも早く診察を受けさせないと、治療を後回しにしちゃいない、
そう考えてくれたようで、いつも甘々のお姉ちゃんですが
コンの甘えを許してくれませんでした。
自分の病気のクセに、完全に逆ギレしてしまったコンは
「お姉ちゃんだって、こんなところで、知らない人に、おっぱい出せないでしょ!コンにばっかり、こんなコトさせないで!」
八つ当たりの様に叫んだコンのことを、お姉ちゃんは怒りませんした。
むしろ、優しく抱きしめてくれて、耳元でささやいてくれました。
「お姉ちゃんも出すから。恥ずかしくないよ」
気付くと目の前のお姉ちゃんは、服をまくり、ブラをずらして
おっぱいを出していました。
「ほら、お医者さんの前で服を脱ぐのは、恥ずかしい事じゃないよ」
コンは自分が恥ずかしくなりました。
自分のワガママのせいで、意味もなくお姉ちゃんのおっぱいを
知らない人の前に出させてしまった…
やっと決心ができたコンは、服を脱いで、
おっぱいを先生に見せるコトができました。
診察中もコンが恥ずかしくならないように、
お姉ちゃんも、ずっとおっぱいを出したままでいてくれました。
申し訳ない気持ちもありましたが、とても心強くもありました。
診察と検査の結果、
コンは『化膿性乳腺炎』だというコトが分かりました。
おっぱいの中に入り込んだ細菌のせいで、
乳腺に膿が出てしまったのでした。
おっぱいの先から出ていた汁は、なんと膿だったのです。
もともと陥没乳首の人は、『化膿性乳腺炎』の悪化が早いらしくて
しかも、コンは最初に気づいた時から何日も放ってしまっていたので、
けっこう症状は進んでいました。
あともう少し膿の量が多くて、『乳輪下膿瘍』になっていたら…
おっぱいを切り開いて、膿を出したり、
おっぱいの一部を、切り取らないといけなくなるところでした。
お姉ちゃんのおかげで、大ごとになる前に治療が始まりました。
だけど、2回目の通院は、お姉ちゃんに探してもらって
女性の先生しかいない病院に、通うことにしました。
手術はしなまま、薬を飲み続けて、
3週間くらいで、膿も炎症もおさまりました。
本当は『乳首の形を整える手術』を受けた方が良い、と言われました。
コンの乳首の形だと、
乳腺炎が起こりやすいし、悪化しやすいと説明をされました。
今回はけっこう危ないところまで、症状が進んでしまったので、
再発の可能性を抑えられるのなら、手術したほうが良いいんじゃない?
と、お姉ちゃんにも言われましたが、
さすが乳首の手術は怖すぎるので、今でもそのままです。
その代わり、少しでも不調があったら必ずすぐ病院に行くと、
お姉ちゃんと約束しました。
それから、乳腺炎は1度も再発していません。
それでも、生理前はおっぱいが痛くなったりするので、
ちゃんと、定期的におっぱいの診察はしてもらっています。
今では、乳腺炎ではなく乳腺症対策に
ホルモンコントロールの薬を飲んでいます。
薬を飲む前に感じていた、
おっぱいをヒールで踏んだような痛みは、感じなくなりました。
皆さんも、おっぱいに不安があったら、
必ず病院に行きましょう。
乳腺炎なら、行かないと手遅れになりますし
乳腺症なら、楽になる薬がもらえるかもしれません。
◆さいごに
いろいろ長々と話しましたが、
コンが1番言いたいことは、何度も言っていますがコレなんです。
『病院に行こう!』
乳腺炎は放っておくと、手術が必要なほど悪化するコトもあります。
乳腺症かと思ったら、乳がんだったというコトもあります。
恥ずかしいのは、分かります。
痛いくらい、その気持ちは分かります。
コンだって、嫌で恥ずかしくていっぱい泣きました。
いまも、先生が女性でも、おっぱいを出すのは嫌だし恥ずかしいです。
それでもコンは、ちゃんとおっぱいを見せに行きます。
だって、放っておくと大変なコトになると、思い知ったからです。
あと一歩で、おっぱいを切り開いて、
切り取るしかなくなるところだったコンの体験談を聞いて、
怖いって思ったアナタ!
大切なおっぱいを守りたいなら、
おっぱいがオカシイ時は、迷わず病院にいってください。
コンとの約束ですよ。
今さらですが…
ずっと『おっぱい』を連呼してきましたが、
『胸』とか『乳房』と言うべきでしたね。
今さら気づきました…
7000文字もあるので、書き換えは…ごめんなさい。
今日『良いおっぱいの日』に投稿しないと意味のない記事なので、
このまま投稿しちゃいます。
『おっぱい』だらけの文章ですが、許してください。
後で、こっそり直します…