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ナマケモノとコンポスト。
以前にコンポスト(生ゴミ堆肥、腐葉土、微生物)について書いたことがあったけれど、そこへコメントをいただいて、そしてその方の記事を拝読して、またコンポストについてぽつりぽつりと考えていました。
だから、もうちょっと、コンポストについて書かせてください。
僕は、【土をつくるため】にコンポストで生ゴミを堆肥化しています。
室内でしっかり管理して生ゴミを堆肥化するような都会的で繊細な用い方ではなくて、
庭の隅にテキトーに枠だけを作って、落ち葉をたくさん集めては、日々の生ゴミをそこに捨てるだけの、なんともお恥ずかしい、コンポストとも呼べないようなものです。
コンポストで生ゴミを微生物によって分解してもらうにあたり、コンポストの注意事項として『動物性のものの投入は避ける』といったものがあったりします。
動物性のものは、発酵ではなく腐敗してしまう可能性が高いからです。
他にも『水分量を管理する=雨避けをする』とかあります。
適度に切り返して空気を入れてやることも必要です。
いずれも、正常に発酵させ、腐敗させない為です。
発酵すると、嫌なにおいはなく、虫が湧くことがありません。
腐敗すると、嫌なにおいがあり、虫が湧いたりします。
でも、この発酵と腐敗は、実は同じ現象で、人間にとって無害か有害かの違いだそうです。(知恵がなくてすいませんが。)
でね、僕みたいなナマケモノで、オッチョコチョイで、ドジで、マヌケで、スットコドッコイで、ウンチみたいな人間は、
動物性のものも入れてしまうし、雨ざらしにもしてしまうし、何の手入れもせずにず〜っと放置してしまったりする。
嫌なにおいが出ることもある。
虫が湧くこともある。
でも、でも、最終的には、ちゃんと土ができる。
僕の目的は【土をつくる】ことだから、僕がどんなにダメでどうしようもない人間でも、途中で嫌なにおいが出ようとも、最後の最後には、ちゃんと【土をつくる】ことが叶う。
自分がどんなに非力でも、自分以外の大いなる力によって、土ができる。
手入れを怠る自分をほとほと情けなく思うこともあるし、自分を責める時もある。
でも、安心して委ねていい。
結末は決まっていて、全部は土に還る。
僕はコンポストからそんな安心感を貰いながら、
今日もノロノロと、生ゴミと落ち葉を、コンポストへ運びます。(明日はサボると思います)
森の中に暮らしているから許されること。
森に、感謝です。