僕と私とIpadOS
先に書いておきますが、私は決して商品のネガキャンをしたくてこの記事を書いたわけではありません。ただの一学生の試行錯誤の過程を記した記事です。生暖かい目で読んでくだされば幸いです。
先日、iPad(第7世代)を購入した。理由としては3つある。
一つ目は、自前のパソコンがもう動作限界で卒論執筆に支障をきたしていたから。二つ目は、単純にiPadOSに興味があったから。そして三つ目は、当時発売されているiPadモデルの中で1番安かったからだ。(認定済製品のことは気にしないでほしい)
このiPadOSというのは端的に説明すると「iPadをノートpcのように使える、iPad独自のOS」のことだ。それまでのiPadというのは、iOSと言ってiPhoneと同じような機能しか使えなかったのだが、OSを分けたことによってiPadの利点を活かした、独自の機能が追加された。いろいろと便利な機能があるのだが、その中の一つに「ファイルアプリの強化」が存在する。これまではiOSの制限により、ファイルアプリの外部ストレージとの互換性がほとんどなかった(USBメモリ等を接続しても専用のアプリ経由でしか読み込まなかった)のだが、このOSの登場により互換性が格段に上昇した。つまり、接続すれば専用アプリなしで読み込める外部ストレージが一気に増えたのである。これは非常に便利だ、とこの機能を見た時に感じた。なぜなら、卒論執筆中の私にとって、書きかけのデータが消えるということは一大事であり、その保険として作業終了直後、即座にバックアップを取りたかったからだ。また、iPhoneのストレージを圧迫する大量の写真や動画の保存、整理も行いたかった。この機能は特に、自前のパソコンが使い物にならなくなっていた私にとって、非常に魅力的だった。
というわけでiPadを卒論執筆に本腰を入れると同時に(遅いとか言わないで。泣いちゃう)購入。とは言っても私の購入した機種は接続口がAppleの主流規格であるLightningコネクタであったため、USBを接続するには専用アダプタを購入しなければならなかった。「まあ、そこまで使わないだろうし、サードパーティ製のものでいいでしょ」とAmazonで1000円ちょいくらいのものを購入。結果は、
だ め で し た。
画面に冷酷に表示される「Cannot Use Accessory USB Flash Drive: This accessory requires too much power.」(このUSB電気めっちゃ食うから使えないよ)の文字。すかさず検索をかけてみると、公式非公式両方、同様の症状と解決策を示した記事が出てきた。どうやら動作確認がとれているUSBを使うか、純正アダプタを使用してくれとのこと。元々変換アダプタはデジタルカメラのものをiPadに移行するために作られたので、接続する側からの電力供給はある程度必要らしい。なら仕方がない、元々持ってるUSB使いたいし(データの整理もしたかった)、純正を買うか…。と純正アダプタを購入。結果は、
だ め で し た。
嘘やん。使えないやん。純正でもダメなのか。電源に接続しながらでもダメなのか。ヤケクソでiPhoneに接続してみた。
いけた。
どうやらiPhoneの方が消費電力が少ないらしい。そしてファイル管理はiPad OSだけの特権ではなかったようだ。仕方ない。じゃあ写真整理をiPhoneでや…
やりづらい‼︎
画面が小さいからめちゃくちゃやりづらい。その上、整理どころか写真や動画の読み込みにも時間がかかる。iPhone7のスペックではキツイのか、それともOSの違いなのかわからないが、遅いし小さいしやりづらい。この微妙な気持ちを抱えながらも、本来の目的である卒論執筆に取り掛かった。
早い。あまりにも早い。今までの作業は何だったのだろうと思うくらい早い。ソフトの立ち上がりも、タイピングの反映も、画像の選択、挿入も早い。心なしかスラスラ文章が書ける気がする。更に、iPadOSの新機能、split viewを使うことによって、ネットで文献を調べながら文章を書くことができる。画面が綺麗に分割されているので、PCの作業時のようにいちいち窓の大きさを調整することもない。
幸いなことに、卒論はデータが飛ぶこともなく、無事提出することができた。決してiPadを買ったのは無駄ではなかった。これがなかったら私の卒論は完成しなかったかもしれない。ついでに言うと、思わぬ効果も得られた。
部屋の片付けができるようになった。
もうこれはOSの機能でもなんでもないのだが、iPad及びApple製品の特徴として、「物事を綺麗に、わかりやすく整理する」というものがある。Apple store直営店の配置を見ても、とにかく商品がわかりやすいように整頓されている。この影響を受けたのか知らないが、恥ずかしいことに今まで全く出来なかったモノの整理ができるようになった。ここまで来ると信者である。おそらく乳首くらいまで浸かっている。
結局何を伝えたかったかというと、「下調べはしっかりしよう」「焦らずにいこう」「iPadはいいぞ」の三点である。ここまでお読みくださった方は、一度iPadについて調べてみてはいかがだろうか。
もちろんこの記事もiPadで書きました。サクサク。
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