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結局どれを買ったらいいの?(ipadレビュー)

先日、Appleから新商品が続々とリリースされた。
そのうちの一つが大人気でネットを賑わせている。そう、ipad miniである。
何を隠そう、私はipad  pro、ipad  air、ipad  mini、ipad全てを使用してきた重度のipad信者なのだが、ここ最近のガジェット系レビュワーの記事を読んでいて思うところがそれなりにあったのでこの記事を書こうと思い至った。

この記事の目的は、全ての種類のipadを経験してきた私が、金銭授受の発生していない状態で主観と偏見を持ってお届けする、読者の方に向けた

「ipad、気になるもののどれ買ったらええねん問題」に対する一つの指標となること

である。これを読んだあなたがipadを買おうが買わなかろうが、私の元へは一円も入ってこない。つまり、広告収入を一切考えない=特定の方向へ誘導しない記事ということだ。その部分については信頼していただきたいと思う。それでは早速いってみよう。

目次
・ipadとはそもそも何か
・どれを買ったらいいのか
・目的は人それぞれ、レビュワーも人それぞれ
・買いたい人は買えばいい、買いたくなければ買わなければいい

iPadとはそもそも何か

いきなり哲学的な話題になってしまった。安心してほしい。私は信者であることは認めるが、決して宗教じみたことを言うつもりはない。

先に結論を述べよう。iPadとは「インプット/アウトプットを携帯から拡張するもの」である。要するに、「できることの多い大きなスマートフォン」である。

「じゃあスマホでいいじゃん」そう思う方もいるかもしれない。その指摘はある種ごもっともである。現在のスマホは10年前に比べはるかに高性能であり、もはや生活に欠かせないものとなっている。ipadとスマホの一番の違いは大きさぐらいであろう。

だが、この違いこそが重要なのである。みなさんはこのような経験がないだろうか。
"通知に合わせてyoutubeやtwitter、lineをいちいち切り替えながら見るのはめんどくさい"
"一つ一つのアプリを見るのには適しているが、いざ長文などの少し重めのコンテンツを打ち込むとなるとサイズが小さく面倒臭い"

情報化社会である現代において、複数のメディアを反復横跳びしながら閲覧したり、長文を書いたりすることが当たり前になってきている。しかしスマホは結局のところ「小ささ」を重要視した端末である。それはつまりその画面に合ったシングルタスクに特化した端末ということである。

ipadはここが違うのである。そう、iPadはその大きさ故にマルチタスクが得意な端末である。「youtubeを見ながらsnsを閲覧する」「調べ物をしながら書き物をする」

"何かをしながら別のことをする"これはPCにもいえる特徴だが、PCとの違いもしっかり存在する。それは「スマホと同じく軽くて持ち運びやすく、起動がワンボタンでできる」という部分だ。もちろんMacBookシリーズも起動は早いのだが、それでもipadに比べれば重いのである。これはスマホ/ipadの利点と言えるだろう。

つまり、iPadとはPCとスマホのいいとこ取りをした端末なのである。後述の使用用途にもよるが「PCでやれる簡単なことを持ち運んですぐにできる」のがiPadなのである。

どれを買ったらいいのか

漸く本題に入ることができた。一口にipadと言っても、実に様々なモデルが存在する。
ここではよくわからん、という人のために、カテゴリ別に分けて説明しようと思う。

まず、ipadには大きく分けて4種類存在する。iPad Pro、iPad  air、iPad  mini、iPad(無印)である。次に、それぞれの種類毎に容量とwifi/cellular版を選ぶことができる。ここまで説明すると頭の中が宇宙猫になる方がいらっしゃると思うので、洋服で例えよう。

洋服で言うならiPad4種類はコートからTシャツぐらいの種類があり、それぞれのサイズ(容量)がS〜Lまで選べ、さらにオプションで袖や裾を合わせてもらう(wifi/cellular)、といった感じである。

cellular版についても説明しておこう。簡単に言えば「携帯のように月額料金を払いいつでもどこでも通信できる機能」のことである。これをつけると少し高くなる。ここは正直お好みであるが、ぶっちゃけスマホのデザリングを使えば場所を選ばず好きな場所で通信できるのであまり意味はないようには個人的に思う。

それでは、種類毎の特徴と買った方がいい人を書いていく。

iPad pro:その名の通りプロ向けのiPad。パソコンでできる重めのアウトプット作業(動画編集、作曲など)を軽々とこなすことが可能。サイズが11インチのモデルと12.9インチのものが存在し、単純にでかい。PCを使わずガッツリお絵描きする人向け。また、お絵描きなどはせずともipadで重めのアウトプット作業をカフェや新幹線など、持ち運びながらやる人向けなので、初めて買う人には値段やスペック諸々を考えると少々オーバーで進め難い。

iPad air:airの名の通り軽いのがウリ。10.9インチのモデルのみ販売。proに比べスペックは少々落ちるがその分値段も落ちる。デザインがproと同じくベゼルレス(ホームボタンがなくオールスクリーン)なのでシンプルに画面が広い。こちらもPCを使わずガッツリお絵描きする人向け。それ以外にもyoutube見ながら文章を打ったり、ネサフしながらTwitterしたり、お絵描きする人など、インプット/アウトプットを同程度にこなす人向け。初めて買う人におすすめのiPadその1。

iPad mini:miniの名の通り画面が全モデルの中で一番小さい。8.3インチモデルのみ販売。画面の小ささの割にairと同程度のスペックであり、価格もそこまで大差ない。画面が少し小さいためairに比べインプットの方に使いやすさが寄っている。youtubeを見ながらTwitterを見たり、ちょうどいいサイズで映画を見たりする人向け。初めて買う人におすすめのiPadその2

iPad(無印):ipadと聞いたら大多数の人が思い浮かべるフォルム。全モデルの中で唯一ホームボタンがあり、横にした際に左右対称にならない。全てのiPadの中でスペックが低いが、その分価格も一番安い。それでも軽めのインプット/アウトプットはサクサクこなすことが可能。また追加アクセサリであるApple Pencilは第一世代(充電が非常にしづらい)のみ使用可能。他は全て磁石でくっつけて充電できる第二世代のApple Pencil対応である。お絵描きしない、筐体のデザインを気にしない初心者向け。

ざっくり特徴を書いてきたが、ここで注意しておきたいのは値段以外で違うのは「デザイン」と「画面サイズ」と「スペック」であり、できることは全て一緒である。作曲、お絵描き、動画編集などなどはiPadでアプリが配信されていれば全てのモデルで可能だ。しかしスペックやデザイン、対応周辺機器がそれぞれ違う為、「iPadを買って何をするのか」を念頭に置き、尚且つお財布と相談の上購入していただきたい。

例えばあなたがお絵描きをする場合、おすすめなのはiPad  airである。ベゼルレス、Apple Pencil第二世代対応、広い画面でお絵描きを楽しむことができる。

例えばあなたがお絵描きをせずPCのように長文作成をする場合、おすすめなのはiPad  air かiPad(無印)である。どちらも周辺機器としてキーボードが必要になるが、卒論作成やブログ投稿などの長文作成に対し、PCに比べ遥かに早く取り掛かれる。

例えばあなたが新幹線やカフェなどで手軽に映画を見たりネットサーフィンを楽しみたかったり、あるいは電子書籍で読書や勉強などをする場合、おすすめなのはiPad  miniである。サイズ感とデザインが非常にちょうど良く、先述の通りインプットすることに向いているモデルである。

例えばあなたが楽曲作成や動画編集などを持ち運びながら手早くしたいのであれば、おすすめなのはiPad Proである。全モデル中最高のスペックを誇り、重い作業も軽々とこなすことができる。もちろんこれらの作業は他のモデルでも可能なのであるが、デザインや機能性、そして作業のスピードを考えると圧倒的にこのモデルが優位である。macと同じ中身なので当たり前っちゃ当たり前なのだが。

このように、iPadを購入する際は「iPadを使って何をしたいのか」をよく考えるべきである。スペックだけを見れば確かにproが一番なのだが、それでもビューワーとしての機能はminiに敵わない。また価格に関しては無印には敵わない。それぞれのモデルにそれぞれの利点と欠点がある。故に目的をまず考えるべきである。もちろん、「とりあえずiPadを持ってみたい」も立派な目的である。

目的は人それぞれ、レビュワーも人それぞれ

ここまで主にざっくりとどのモデルがどんな人向けなのか説明してきたが、ここで一つ落とし穴がある。これは私自身にも言えることであるが、「レビューをしている人は須らく『クリエイティブ』な作業、つまりアウトプットする側面がある」ということである。特にレビューはだいたいが文章or動画であるため、必然的に文書作成や動画作成が必要になり、レビューにもクリエイティブな側面が発生する。しかし、この記事を読んでいる読者の方は「クリエイティブな側面」ではなく「インプットな側面」としての情報が欲しい方が多い、と思っている。前述の通り「自分のしたいことが何か」は購入前にはしっかり考えておくべきであろう。特に自分のしたいことは「インプット」なのか「アウトプット」なのかはよくよく分析して考えてほしい。また、ここでのやりたいことは「将来やるかもしれないこと」も加味しておくといい。iPadは周辺機器による拡張性が高い為、お絵かきマシンにも文章作成機にも動画編集機にもなる。
ちなみにアウトプットにも落とし穴がある。Office系のアプリケーションも動くことには動くのだが、「PC版に比べできることが制限されている」のである。これらのアプリを使用しての簡単なスライドや文書作成であれば事足りるが、ゴリゴリに編集したい場合は素直にPC版を使用するべきである。一応iPadにもOffice系を意識したアプリケーションは存在するが、あまり他のソフトとの互換性が高くないため併用はお勧めしない。

買いたい人は買えばいい、必要ない人は買わなくていい

ここまで長々と語ってきたが、一旦思いとどまる人もいるだろう。結局のところ「でかい高性能のスマホ」である。(ぶっちゃけ頑張ればお絵描きも動画編集も文書作成もスマホでできる)そこは変わらない。ただ、そのスマホでやりづらかったことをやりやすくするものがこのipadというマシンである。できることなら、実機を店舗で見て触って確かめてほしい。文字だけでは伝わらない機能が、そこにはたくさんある。
自分の財布、そしてやりたいこととよくよく相談の上、購入してもらいたい。この記事があなたの役に立てば幸いである。それでは、良いiPadライフを‼︎

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