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講演会
伝承芸能祭で資料をいただいてから、子ども若者育成支援県民大会へ。
会場への階段で某OGI市のAKMTKO議員にお久しぶりで遭遇いたしました。(いつもの暖かなご尊顔を拝しましたが諸事情により匿名とさせていただきます。)
記念講演の講師は奄美の青少年支援センター ゆずり葉の郷 所長で多年にわたり奄美や他の地域でも活動されてきた 三浦一広さん。
すべての子にチャンスを! というタイトルでこれまでの活動や事例を頻繁に面白く脱線しながらお話しされました。脱線例としてロス疑惑の三浦氏と間違えられて困った話を笑いへ昇華されていました(この、脱線できるこころのありかたが、荒れた子供の心にとても有効なのだろうなと思いました。同時に、共有できる 笑い が人の心を融かしていくとも。)
以下、手書きメモより散文で抜粋です。例によって誤記はあると思います。
プロの空手の選手から消防士に、そして子供へのかかわり。
県下ワースト一位と言われるほど状況の悪かった奄美の子供の非行。
人生で挫折が多かったと語られ、おとといも重大な事件がと話されました。
人との出会いの大切さ、私も子どもたちと出会えてよかったと。
あの子どもたちこそ、世の中に必要とされる子どもたち。
「排除されていた子どもたちが、大切にされることによって変わる」
支えられていた子どもがやがて支えるほうへ。防犯パトロールや子どもたちの支援、地域へのボランティア活動へ。
彼らに感謝して、励ます。
彼らが一人の大切な人間であると認めて支えることが、彼らの飛躍へつながる。
離婚家庭の子供で大変な非行に走っている女の子へ、おせっかい・支援を続けるとやがて道場で小さい子の面倒を見るようになり、どんどん向上しお姉さんから先生と呼ばれるように。
「子どもたちから先生と呼ばれると、もう悪いことはできない」
その女性はやがて保護司となり活躍されるように。その後もお子さんをなくされるなど、いろいろな災難に見舞われるも、「人生はやりなおせる」と各地で講演されるように。
78名のワルと言われる子どもたちが、支援によって地域の子供たちを助け支える立場へ。
活動の当初はワルのたまり場扱いされて、子供を通わせないなど障害もあったそうです。
(会場で流された動画にもありましたが、「すべての子どもにチャンスを与えたい」は大切なことだと思いました。今いる子供は少ないし今後も減るだけなので、今いる子供が全員、最大多数最大幸福であるようにしないと、我々日本人の代々の継続がないと私は思っています)
非行から立ち直って警察官になりたいと必死に勉強やそのほか努力する子供のために各方面で尽力され、行動の結果法務大臣や杉良太郎さん(法務省特別矯正監、特別防犯対策監)らも動いて警察官の採用基準の身長制限が改善されたり。
ひとり親でも立派に子育てされているところもあり、両親しても事情で困難になることもあり。
(子どもは可塑性で、良いことも悪いことも吸収してしまうし、夜回り先生の講演や西澤先生や宮田先生方の講演でも思いましたが、いつでもいくらでも立ち直れる。本人が生きていくうえでQOLをよくする知恵や技術を伝えるのに早いも遅いもないです。)
学級崩壊の学校を立て直す支援を依頼されることも多く、そこでも問題を起こす子供へ真摯に向き合う。
笑顔で肯定的に。男気のある子にあなたの力で学校を立て直してほしいと依頼。(子どものうちはヤンキーのほうが信じた人物の依頼を実行する力があると思います)
問題行動はこころのエネルギーの枯渇。こころの飢えを改善すると良くなる。
地域人として、誰かを孤立させない活動を。
やくざの親分でも話し合いに来たのは歓迎して酒を飲んで話し合う。
(こどもと打ち解けるのに一緒に食事をということが多いそうで、否定しないで興味を持って見ること。
これは大人にも通じる話かなと思いました。
こころの飢餓、は人の行動を本当に悪化させます。飢えを満たすのに支援側も相応の力量やエネルギーを消費しますが、満たさないと何もよくならない。
被害者支援の研修でも、昨日のセミナーでも、傾聴の講座でも、カウンセリングの実習でもなんでも、まずは相手の話を肯定的に聞いて、共感して信頼関係を、と学んできました。
一流の化粧品販売員さんも車のトップ営業員さんもまずは聞くことという感じで仕事をされてるそうです。クレーム対応の通販会社やタクシー会社の人もまずは聞くのを優先するそうです。高速で論破してるよりも、聞いてもらってからのより良い方向への意見、のほうが受け手も納得しやすいでしょうし。)
講演の後、特定NPO鳳雛塾のSAGAキッズ動画アカデミーの生徒さんたちの発表と、表現の絆みらいKicktonton基山の皆さんの発表がありました。