アメリカ海軍に学ぶ「最強チーム」の作り方
元トリンプの吉越氏の訳・監修で駆逐艦当時米国海軍最強と謳われた「ベンフォルド」の元艦長が権限移譲型のリーダーシップ論の真髄を解説。
国家正規軍に関する研究は判断により生死にかかわると言う点でも思考訓練に役立つし、組織運営論は企業にとっても有用だと思う。
さて、感想。
そもそも権限移譲させて元気な組織に、というのは言うのは易しで実行するのは相当に難しい。
なぜなら現場の勝手な暴走という問題がつきまとうから。
著者であるマイケル・アブラショフ氏はビジョナリー・マネジメントと合理性で解決したようだ。
これは○○が目的、やり方は任せる、と言うことであり、はみ出ればリカバーのチャンスを与えて状況に応じて処罰、そして部下からの意見も合理的であれば上司も説得するということである。
絶妙なのは著者は相当に人が何を考えて動くかをよくわかっていると思われることだ。
そのままやると部下はまだしも上官は抵抗しがちになる。
究極のところ最強のリーダーとは合理的かつビジョンをしっかり持った人誑しなのだと気付かされる。
これは難しいが、参考にはなった。
最もハッとしたのは上司に論戦で負けたら従えである。
これはその通り。
面従腹背は生死のかかった状態では最悪。
背する時は相当な合理性が必要だと改めて認識した。
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