着眼と考え方 現代文解釈の基礎
国語、特に現代文の授業は全く面白くなかった。
ひたすら数をこなすというイメージ。
そうすれば読める、日本人なら当然読めるようになる、とでも言われたかのような。
だから授業を聴いてもしっくりこなかった。
受験生になり予備校講師の講義を聴いて驚いた。
こんなにロジカルなものなんだと目から鱗が落ちた。
結局のところ国語の好き嫌いは良い講師に出会うか否かや良い書籍に出会うか否かでだいぶ変わるのだろう。
本著は文学的文章と論理的文章の二つに区分して解釈がなされる。
大学では文学を志向しなかったからあまりよくわからないが高校レベルなら本著は変な参考書を読むより実践的で良いと思う。大人の学び直しにも良いのではないか。
日本人なら誰でも自然に日本語で書かれた文章を正確に読み解けるようになるわけではない。
そこにはある程度の規則性がありそれが分かっていた方が筆者の意図を正しく解釈しやすくなるのだ。