ギブ・アンド・テイク

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

新年一発目はアダム・グラント氏の『ギブ・アンド・テイク』。

ギバー、テイカー、マッチャーという3つの立場も段々と認知度が上がって来ているが、この中で最も成功するのはギバーであり、最も地を這いずり回っているのもギバーであるという。

この差はどこからくるのか?

どうやらギバーがしっかりと相手を見極め、テイカーに対して寛大なしっぺ返しをする(やられっ放しにならない)こと、そして自分のことをしっかり守りながら他人の助けを求めつつ生きていくことがギバーの成功の鍵(この場合差)となるようだ。

しかしこのシステムは上手くできている。
テイカーはギバーを食い物にしようとするが、マッチャーはギバーには報酬を、テイカーには罰を与える存在であり、テイカーはやり過ぎるとマッチャーにパニッシュされテイカーは社会的に抹殺される。
つまるところ公正なるマッチャーの存在がいる限り「善良であることは生存戦略として正しい」ということになる。

テイカーは若くして出世している人間に多い気がするが、マッチャーが存在する限りおそらくその栄華は長く続かない。
バカを見ない程度にギバーになることこそが生涯という長い戦いの中で息の長い活躍を担保してくれる、ということだろう。

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