⑧終「けど、知ってた?結局僕の命は僕のものなのにね。」
前回の続きです。
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雪が降っている。
体にも少し積もっていた。
どれだけ時間が過ぎているのだろう。
目の前には普段見る儀式とは比べられない程の大きな薪が組まれ炎が出ていた。
その中に神輿が見える。
那留守(なるかみ)様を乗せていた神輿が。
(那留守様を火葬しているのだろう。)
思考は回らない。
感情が出てこない。
足元には砂利の上に護符の陣が書かれ、十数人の神官たちに囲まれ祝詞を挙げられていた。
どの神官も怖い顔をしている