多数の『市場』へ事業展開ができる体制
『故に、善く将たる者は、人を形せしめて我に形無ければ、則ち我は専りて敵は分かる。我は専りて一と為り、敵は分かれて十と為らば、是れ、十を以て其の一を攻むるなり。我寡なくして敵衆きも、能く寡を以て衆を撃つ者は、則ち吾が与に戦う所の者約なればなり。』(孫子の兵法:虚実篇)
戦場を『市場』と捉えたとき、競合に『市場』を絞らせない、力を集中させない。そして、自社では集中した総合力で市場を占有率を占めていく。
競合が同業であれば、自社の強みや顧客ターゲット層が異なっていない限りは、狙う市場はほぼ同じと考えて良いのではないでしょうか。
この場合、『市場』を絞らせないか?
一つの例ですが、中国三国時代に強大な魏に対抗する為、蜀と呉は同盟を結び、長い防衛線を引かす(防衛拠点ごとに兵を分散させる)ことになる。そして、国力ではとても叶わない魏を大いに苦しめた。何故なら、呉が攻め入って来たので迎え討てば、蜀も別の攻め口から攻める等を行ったからです。
これを現実のビジネスでも行うことが可能なのではないか、ということです。AI時代に入れば、異業種の視点を織り交ぜながら事業展開をしていくことが可能です。競合からしたら同じ戦場に見えても、実際は異なる次元の展開をしていることに気づけれないし、やっれない。まさに『虚』をつくことになるのでは。
このようなことを、自社の競合は考えているとしたら?
そのことを前提で、自社の事業展開を一歩一歩と進めていく以外にないと思います。皆さんはどのように思われるでしょうか。