見出し画像

【オランダ生活】オランダでのカルチャーショック|夫から聞いていたオランダのあれこれ

Gordemorgen. おはようございます。
 今日は霧に包まれた世界ではないけれども、曇ったり晴れたり強風が吹いたり小雨が降ったりと、心を乱してくるオランダ天気です。
 天気の変化ってこんなにも精神安定に響いてくるものなんだなあと感じるようになりました。それは数分単位で変わる天気の移り変わりのせいなのか、まさしく「ジェットコースター」並みの心の変化を感じます。これもれっきとしたカルチャーショックの一つなのだと思います。(もしくは30後半という私の歳のせいか。)

 先週末、息子が初めて自転車に乗ることができました。私たちもびっくりするほどコツを掴むのが早く、練習を始めてわずか30分あまりで乗れるようになりました。日本でストライダーに乗れていたのでその成果もあるのかも。いい年した大人2人が喜び全開でした。
 ただ乗れるようになったからといって、すぐに街で走れるかというとそうではないと実感中。ここはオランダ、自転車の国。自転車の国には自転車専用の標識があり、ルールがあり、専用の信号があり、それらがわかるようになるまでは走らないか、わかっている人と並走したりついて行くのがベストだと学んだ私。自転車については後に。

 今回は人によるカルチャーショック…オランダ人の夫から前もって聞いていたあれこれを書きたいが、その前にどうしても書きたい、これ何?これ高くない?なこと。

オランダのこれ何?

 きっと数年後には忘れるこの感情。今だから感じられるこの新鮮な思いを記録しておきます。
まずこれ。Handdokjeと呼ばれるタオル。

最初、何を拭くものなの?と困惑。掃除用?

 タオルは大体HEMAと呼ばれるオランダにどこにでもあるお店で買っているのですが、(生活用品から服、ちょっとした食べ物まで大体のものを安価で売ってるお店)他のタオルとは全く違う形で、おそらくこの空洞に手を入れることはわかる。え、もしかしてこれで濡れた体を拭くとかないよな…?バスタオル売ってるしそれはないか。じゃあなんだ?この形状だと掃除するのにいいなぁとか考えてた私ですが、夫によるとシャワーで体を洗う用のタオル。シャワージェル・ソープをつけて体を洗うとのこと。タオル生地好きな私としては結構大歓迎の代物。長らく無印の泡だてボールを使用していましたが、へたっていたので買ってみることに。泡立ちはそこまで良くないですが、もともとそんなに泡立ちの良くないシャワージェルなので気持ちよく使ってます。

4歳の息子も自分で使える。

オランダのこれ高くない?

 オランダの自転車を買う際、デフォルトでカゴがないことも多く、自分の好きな色や素材のカゴを後からつける事ができます。ただこのカゴがオランダ特有の形と材質でほぼこのカゴを付けている人がほとんど。どうにもこうにもスーパーの買い物カゴを連想させるわ。もしくは物置の中にありそうなカゴ。

このカゴ、いろんな色があります。木箱を設置してる人も。

 このカゴ一つで20€以上することもしばしばあり、プラスチックケースにしてはなんだか高い気がしてなかなか購入に至らず。ただのプラスチックなのか、それとも雨対応できてて劣化しにくいのかな?見た目だけでわからず難しい買い物でした。

 お次に鏡。値段ではなく、設置位置高くない?ということ(苦笑)

だいたい、こうなる。

私の身長、はい日本でも高くないです。150cm。でもオランダに来てから気に食わないのがこの鏡の位置。公共のトイレに行くとまあまあの確率で頭半分しか見えない。時々良心的なところは位置が変えられる鏡を設置しているところもありますが、とっても稀。
 いや、そうだよね。世界一平均身長の高いオランダの国。どの人も背が高く、中学年の子どもさえまあまあ私より高い子が多いので仕方がない。でもふと背伸びしながら30代後半がメイク直ししている自分の姿を第三者が見ているところを想像すると、もうなんだか可哀想になってくる。大阪人にしたらもうおいしすぎるネタ。関西出身ですが大阪人にはなれない私。心穏やかに鏡を見れるようになるまで時間がかかりそうです…。

夫から聞いていたオランダのあれこれ。

 日本と大きく違う決まりや習慣。夫から聞いてはいたけど、もしかしてオランダだけじゃないかもしれません。オランダにきてからの人によるカルチャーショック。

−オランダの配達業者さんたち
 オランダは配達先が不在だと、隣の家か近所に配達物を預かってもらい任せるという習慣があります。配達員さんは極力配達したものは持ち帰らず、他人に任せるという手法。配達業者としては二度手間にならないし、そういう習慣でこれまできているのでご近所に配達物を預かってもらっても特に問題は発生しないようです。この習慣を知らずにオランダに来てしまった人はびっくりすると思いますが…。
 さて我が家はアパート2階建(日本でいう3階建)の2階に住んでいます。在宅ワークなので不在にすることは滅多にないので、上記のようになることはあまりないのですが、住んでいるアパートが少し構造上複雑なのもあって、配達業者がなかなか部屋の前まで配達物を運んできてくれない…という事例が発生中です。どの業者になってもほぼ90%部屋に持ってこない。要はアパートのエントランスに置いて行っちゃうのです。エントランスはアパートの住人が遠隔でロックできる仕組みになっているし、閉めれば外から入れないようアンロックできない仕組みになっているので、エントランスに置いて行ってしまっても安全ではあるのですが(住人みんな顔見知りになった夫。)、在宅していてインターンホンで受け答えしているのに、エントランスに置いていっちゃうのどうなのーと思うこの頃。重いものや運びにくいものを配達でお願いしている意味がないじゃーんと感じちゃうわけです。
 ちなみにIKEAのような大型家具を配達してもらう際には、お家の中まで配達してもらうため高ーい追加料金で支払う仕組みになっているので、流石にこれはお家まで運んでもらえるのですが、家の仕組み上なのか、部屋まで運んでもらえないのが悲しい。「上まで来てね!」と言ってみるものの、きっと嫌なんだろうなぁ、でもちゃんとお金もらってるんじゃないの?と。一度、重い荷物と分かっていた業者さんとエントランスでバッタリ遭遇。エントランスに置いて行こうとしていたのですが、息子がバタバタと1人で階段を登り見えなくなりそうだったので、「子どもが先に行っちゃったの、部屋まで持ってきて欲しい。」と言うと「なんでだよ、君今ここにいるじゃん。」と。いやいや、これもう言うしかないのかぁと思いつつ、「両手が塞がってるでしょ?子どもが先に行って見えなくなっちゃったし、1階まででいいから持ってきて欲しい、お願い。」と言っても「なんでだよ」と。ちょっと言い合いになりそうでしたが、1階までは渋々持ってきてくれました。いやぁこれまじどうしようかなぁと思う…うん。これは次の家に引越しするまできっと付き合うことなのかもしれません。

−自転車に乗ると人格が変わる?自転車社会のオランダ人。
 自転車〜。自転車社会なだけあって、専用道路があるだけでとんでもなく走りやすいです。日本のように人に注意し、避けながら走行することは基本的にないので、事故も少ないかも…と思いつつ、そんなこたねぇ、と思い返しました。どんな悪天候でも割と自転車で移動しようとするあっぱれオランダ人。よく凍った道を自転車で滑って転んでいる人もいます。忍耐強いのか、面倒くさいのか、気にしないのか(笑)またアムステルダムや観光の多い街では、観光客はとても気をつけなければいけない気がする。自転車の走行スピードが日本よりはるかに早く、人が渡る場所(横断歩道)も決まっているのでぼーっと何気なく自転車専用道路を横切ろうもんなら轢かれます。自転車は基本的に自転車専用の信号が赤であるところ、もしくは交通ルールで一時停止のところ以外はほぼ止まることない、という印象。人がちょちょ〜っと渡りたい意志を示しても自転車が止まることはないので、人の方が自転車が走っていない来ないタイミングで渡るのが正解かも。そもそも横断歩道のない場所で、道路を横切っている人をあまり見かけないのかもしれません。そう考えると国による交通ルールやマナーって色々だなあと思います。(ベトナムとかどこ渡ってもいい分、渡るの死ぬほど怖かった…。)なのでオランダでは自転車に乗っている人は割と強気です。誰かに道を譲ろうとしてなどと、ちょっとした優しさ?で止まろうとするなんて危ないまであります。自転車は信号と交通ルールを守って止まろう。

車さながらの車線変更。自転車専用です。

 自転車にまつわる話でもう一つ。30代後半の私ですが、小学校の頃に自転車の交通ルールを学ぶ授業がありました。その時に教えてもらった手信号、他の学校でも学んでいたのだろうか?主に右に曲がる前に、右手を横に出すとかサインを出すあれ。父親が時々自転車に乗っている時にやっていて、でも他の誰もやっていないので恥ずかしかったのを覚えています。
 これがオランダで生きる時が来ました。オランダ、手信号をやっている人とやっていない人がいるのですが、大人は大体やっていて、ティーンがやっていたりいなかったり。これだけ自転車道路が整備されていると、むしろこの手信号がないと前の人がどこに行くかわかないので、やらないでいきなり曲がろうとすると後ろから来てる自転車の人に怒鳴られるということもしばしば。
 そんなこんなで、車に乗ると性格が変わる人がいるように、オランダでは自転車に乗ると性格が変わる人もいるのかもしれません。

息子の自転車人生はこれから。

 こういうこともあり、息子が自転車に乗れるようになったのはとっても嬉しいけど、オランダ社会の中で自転車に乗るのはまだまだ先になりそうです。交通ルール、標識を理解すること、手信号など。またイレギュラーに発生する自転車信号もあったりします。長い道のりですが頑張ってもらおう。

 まだまだ書きたいカルチャーショックはありますが、ひとまずこのあたりで。Doi doi.

いいなと思ったら応援しよう!